2025-06-28 コメント投稿する ▼
公約神戸市が「まちなか自習室」を開設 カフェやディーラーが中高生を応援 イチローさんとの対話イベントも
神戸市が始める「まちなか自習室」
中高生の学びを街ぐるみで応援 カフェやカーディーラーも協力
7月1日から市内39カ所で無料開放
神戸市は、学習環境に恵まれない家庭の子どもたちにも安心して学べる場を提供するため、中高生向けの「まちなか自習室」を7月1日から市内で開設する。この取り組みは、公共施設だけでなく、カフェ、カーディーラー、コワーキングスペースなど民間企業39カ所の協力を得て実現したもの。対象は神戸市内に在住または在学する中学生と高校生で、事前登録すれば無料で利用できる。
神戸市の久元喜造市長は6月27日の定例会見で、「中高生が家の外で集中して勉強できる環境を整えることは非常に重要」と語り、地域社会全体で若者を支える取り組みへの期待を表明した。
「自宅じゃ集中できない子にとってはありがたい」
「勉強する場所って意外とない。神戸、やるじゃん」
「カフェとかディーラーって新しい発想」
「無料は大きい。親の負担も減る」
「全国でも広まってほしい取り組み」
イチローさんと高校生が語る「神戸のこれから」
また、同会見では、元プロ野球選手のイチローさんと神戸の高校生によるトークイベント「イチローに聞きたい」も発表された。開催日は9月6日、会場は神戸市中央区の松方ホール。阪神淡路大震災から30年という節目の年に、被災地・神戸と縁の深いイチローさんが、次世代を担う高校生たちと直接語り合う場となる。観覧は600人を公募し、事前申込み制で参加できる。
イチローさんは1995年、神戸を本拠地としていたオリックス・ブルーウェーブの主力選手として、「がんばろうKOBE」をスローガンに掲げてリーグ優勝を果たし、震災に傷ついた市民に大きな勇気を与えた。このイベントは、若者との対話を通じて、震災の記憶をつなぎながら未来を考えるきっかけとなることを狙っている。
地域連携で進む教育支援 全国展開の可能性も
今回の「まちなか自習室」では、カフェの空き時間やカーディーラーのショールーム、シェアオフィスの一角などを学習空間として開放することで、多様な学習スタイルに対応する。特に、家庭内で勉強環境が確保できない子どもたちにとっては、非常に価値のある取り組みだ。
全国的にも学習塾の高騰や公立施設の不足が問題となる中、行政と民間が連携して中高生の居場所を確保するモデルとして注目される。久元市長は「今後の利用状況を見ながら、対象の拡大や内容の充実を検討したい」と述べ、事業の継続的な発展に意欲を示した。
また、登録は専用ウェブサイトを通じて行い、場所や時間帯、ルールの確認も含めてオンラインで完結できる仕組みとなっている。事業は地域の店舗側にも好意的に受け入れられており、「地域の子どもたちの力になれるなら」と協力の輪が広がっている。
教師の不祥事には厳しい姿勢 他自治体への波及防止も
会見では、名古屋市などで発覚した教員による女子児童盗撮事件についても質問が出た。久元市長は「信じられない思い。神戸の先生方にはこうした行為をする者は一人もいないと信じている」と語り、憤りをあらわにした。
さらに「こうした不祥事で辞職した教員が他の自治体で安易に採用されることがあってはならない」と述べ、教員の採用に関する情報連携の強化や、再発防止に向けた制度的対応の必要性にも言及した。
一方で、王子動物園で飼育されていたジャイアントパンダ「タンタン」の剝製が中国に返還された件については、「一区切りとして受け止めている。現時点で新たなパンダの貸与を申し出ることは考えていない」との方針を示した。
神戸市は、教育・文化・安全のすべての面でバランスの取れた政策を模索しており、今回の会見ではその姿勢が随所に表れていた。単なる施設整備やイベント開催にとどまらず、「誰のための政治か」という視点を貫こうとする姿勢に、今後の期待も集まっている。
この投稿は久元喜造の公約「学習スペースの展開」に対する評価として投稿された情報です。この公約は75点の得点で、公約偏差値86、達成率は10%と評価されています。