2025-08-30 コメント投稿する ▼
服部知事がモディ首相と懇談 インド人材活躍の場を福岡で拡大へ
福岡県とインドの交流が加速 服部知事がモディ首相と懇談
福岡県の服部誠太郎知事は8月30日、駐日インド大使館主催の全国知事との交流会でナレンドラ・モディ首相と懇談し、両地域の交流強化について意見を交わした。服部知事は、今年4月に在福岡インド総領事館が開設されたことに謝意を示し、「IT、バイオ、半導体、宇宙分野などで優秀なインド人材が福岡で活躍できるような取り組みを進めたい」と述べた。
福岡県は2007年に日本の自治体として初めてデリー準州と友好提携を締結し、高校生同士のオンライン交流など、青少年を含めた幅広い人的交流を続けている。服部知事は「2026年3月に覚書の更新期限を迎えるにあたり、デリー準州のレカ・グプタ首相を福岡に招き、今後の交流について意見交換を行いたい」と述べ、インド政府の協力を求めた。
「インド人材と福岡のITや半導体産業の連携に期待」
「モディ首相が地方知事と直接懇談するのは貴重な機会」
「アジアの拠点都市を目指す福岡にふさわしい動き」
「外国人材の活躍は地域経済の国際化につながる」
「友好関係を若い世代にも広げている点は評価できる」
人的交流と産業分野での協力強化
服部知事が強調したのは、先端産業分野におけるインド人材の活躍だ。特に、福岡県が力を入れる半導体やバイオ分野での人材不足を補うとともに、インドの人材育成力と福岡の産業基盤を組み合わせることで、国際競争力のある拠点形成を目指す。
インドは理系人材の豊富さで世界的に知られており、近年は日本国内のIT企業や研究機関でもインド出身者の活躍が目立つ。今回の懇談を契機に、福岡が「インド人材が活躍する地方都市」として存在感を高める可能性がある。
教育・文化交流も深化
高校生同士の交流を続けていることも、今回の話題に挙がった。福岡とデリー準州は青少年教育においても協力関係を築き、オンラインを通じた交流で両国の若い世代の理解促進を図っている。こうした積み重ねが、経済だけでなく文化や教育分野の結びつきを強めている。
モディ首相は「福岡からは元気を感じる」と発言し、地域の活力や積極的な国際交流を評価した。
福岡・インド関係深化の展望
今後は2026年の覚書更新に向け、両地域の交流がさらに具体化する見込みだ。インド政府の協力を得てデリー準州首相の来福が実現すれば、人的交流や産業連携の枠組みが一層強化されるだろう。
福岡県が「国際ビジネスと文化交流のハブ都市」として成長できるかどうかは、今回のモディ首相との直接懇談をきっかけにした取り組みの進展にかかっている。
服部知事がモディ首相と懇談 インド人材活躍の場を福岡に
福岡県とインドとの友好関係は、教育・文化から産業まで幅広い分野で進展している。服部知事が掲げた「インド人材が福岡で活躍できる環境づくり」は、国際都市を目指す県政にとって重要な布石であり、今後の展開に注目が集まる。