2025-07-30 コメント投稿する ▼
菅義偉元首相が韓国訪問 イ・ジェミョン大統領と初会談へ 日韓関係60周年で関係改善に意欲
菅元首相が韓国へ出発 日韓議員外交で関係改善を模索
自民党の菅義偉元首相は7月30日午前、羽田空港を出発し、韓国・ソウルへの訪問に向かった。菅氏は超党派の日韓議員連盟の会長を務めており、今回の訪韓では韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領や韓日議員連盟に所属する韓国国会議員との会談を予定している。
今回の訪問は30日から2日間の短期日程で、日韓国交正常化60周年という節目の年にあたる。今年6月には、菅氏がイ大統領の就任に祝意を表すメッセージを送っており、今回はその後初となる対面の表敬訪問となる。
日韓関係60年、議員外交が果たす役割
菅氏は首相在任中、徴用工訴訟や輸出規制、慰安婦問題など日韓間の歴史的・政治的対立に直面していたが、基本的には「対話の継続」を重視する立場を取っていた。
今回の訪韓にあたり、菅氏は「60周年という節目を機に、未来志向で日韓関係を前進させる」との意向を周囲に示しており、政府間の公式外交とは異なる“議員外交”のチャンネルで関係改善の地ならしを図る狙いがあるとみられる。
現地では、韓国国会議員との意見交換も予定されており、政治・経済・安全保障分野を含む幅広い協議が行われる可能性がある。
緊張と協力の交差点に立つ日韓
日韓関係は、徴用工判決や軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の一時破棄通告などをきっかけに過去数年で急速に悪化したが、近年は安全保障や経済協力など共通の課題に直面する中で、徐々に「対立から協調」への転換が模索されている。
イ・ジェミョン大統領は、これまで保守政権に比べてやや対日強硬派と見られてきたが、就任以降は対話重視に舵を切る場面も見られる。菅氏の訪韓を通じて、日韓議員間の信頼構築や経済・人的交流の活性化に繋がるかが注目される。
市民・有権者の声「期待と警戒の中間」
SNSや世論では、菅氏の訪韓に対してさまざまな反応が寄せられている。
「歴史問題で妥協すべきではない。誤った譲歩は信頼を損なう」
「60年の節目。政治より市民の交流が増えるきっかけになってほしい」
「日韓議員外交って結局なにか成果あったの?」
「安全保障や経済では連携も必要。対話の継続は大切」
「菅さんは外交の場で冷静に対応してきた印象。今回は期待したい」
多くの市民が日韓関係の重要性を理解しつつも、歴史認識や安全保障において一歩踏み込んだ合意に対しては慎重な見方が多い。