2025-08-14 コメント投稿する ▼
新潟県知事、モンゴルと韓国訪問へ 交流35周年とインバウンド促進狙う
新潟県知事、モンゴルと韓国を公式訪問へ
新潟県の花角英世知事は、8月19日から23日までの日程でモンゴル国ウランバートルと韓国ソウルを訪問する。訪問目的は、モンゴルとの交流強化と韓国とのインバウンド観光促進、航空路線の拡充要請だ。
モンゴルとの35年のつながり強化
新潟とモンゴルの交流は1990年、日本とモンゴルを結ぶ初のチャーター便が新潟から就航したことに始まる。また、新潟にはモンゴル国名誉領事館が設置されており、留学生交流をはじめとする関係が続いてきた。今回の訪問はチャーター便運航35周年の節目に合わせたもので、現地政府や関係機関を訪ね、教育・経済分野の連携を深める狙いがある。
8月20日にはモンゴル国政府や在モンゴル日本国大使館、JICAモンゴル事務所を訪問。翌21日には新モンゴル高専の視察や新潟県立大学モンゴルオフィスの開所式、新潟米PRイベントに参加するほか、新潟と縁のある関係者との交流会にも出席する。
「教育と人的交流が地域の未来を開く」
「35年の関係を次の世代に引き継ぐ機会になる」
韓国での観光・経済アプローチ
8月22日にはウランバートルからソウルに移動し、大韓航空や韓進観光を訪問。目的は新潟=ソウル線の拡充要請と韓国からの観光客誘致だ。韓国は新潟空港にとって重要な国際路線の一つであり、アフターコロナでのインバウンド回復を見据えた戦略の一環となる。
「韓国路線が安定すれば、経済効果も広がる」
「地方空港にとって国際線は生命線だ」
訪問団の構成と期待される成果
訪問団は知事のほか、自治体関係者、国際交流団体、経済団体など計31名で構成される。経済・文化・教育を横断する形での交流を進め、地域ブランドや産品のPRも行う予定だ。
こうした海外訪問は、地方自治体が独自に国際関係を築く「地域外交」として注目される一方、費用対効果や成果の可視化が求められる。今回の訪問でどこまで実質的な合意や成果が得られるかが焦点だ。
「観光誘致だけでなく、経済や教育にもつながる関係を築いてほしい」
「単なる友好訪問で終わらないよう具体的な成果を」