2025-12-06 コメント: 2件 ▼
公約花角知事が公約違反追及回避、柏崎刈羽再稼働巡り県議会で詭弁答弁
野党系会派「未来にいがた」の牧田正樹県議氏は、花角知事が2018年の知事選で有権者に向けて述べた「みなさんの信を問う」との発言について、県民を欺くものだと厳しく批判しました。
花角知事が公約違反追及を回避
県議会で「信を問う」発言の解釈巡り論戦
新潟県議会で2025年12月5日、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働容認を巡る花角英世知事氏(67)への追及が行われました。野党系会派「未来にいがた」の牧田正樹県議氏は、花角知事が2018年の知事選で有権者に向けて述べた「みなさんの信を問う」との発言について、県民を欺くものだと厳しく批判しました。
牧田県議は、花角知事が初当選した2018年の知事選の街頭演説で、有権者を前に「みなさんの信を問う、その覚悟がある」と述べたと指摘。さらに就任後も「信を問うというのは想像できるでしょう。日本語として」と話していたとして、「誰が考えても信を問う方法は知事選か県民投票だ」と追及しました。
知事の苦しい弁明と言葉の使い分け
花角知事は「職務を続けることについて、分断を招かず熟議の上で判断を仰ぎたいと考えたことから、県民の代表である県議会に信を問うことを最善の方法として選択した」と従来の主張を繰り返しました。
牧田県議がさらに「『みなさんの信を問う』の『みなさん』には県議会も含まれていたのか」と再質問すると、知事は「記憶していないが、県民と言ったとしたら、県議会も県民の代表者だと思っている」と曖昧な答弁で追及をかわそうとしました。これに対し牧田県議は「当時の映像で確認したが、『県民』ではなく『みなさん』と言っている」と具体的な証拠を示して反論しました。
「知事選の公約で県民投票って言ってたのに県議会って詭弁でしょ」
「自民党が過半数の県議会に諮るなんて出来レースじゃないか」
「映像まで確認して追及してる野党議員は頑張ってる」
「県民をだました花角知事は責任を取るべきだ」
「再稼働ありきで進めてるのが見え見え」
政策条件の履行も曖昧な姿勢
一方、自民党の小山大志県議氏は、知事が示した原発の安全性向上や避難道路整備など7項目について「履行状況にかかわらず判断は変わらないか」と質問しました。しかし花角知事は質問に直接答えず、「文書での回答と、実施状況について定期的に県と共有するように国に求めていく」と述べるにとどまりました。
この曖昧な答弁は、7項目の条件が形式的なものにすぎないのではないかとの疑念を深める結果となりました。県議会は自民党が53議席中32議席と過半数を占めており、知事の信任は既定路線との見方が強まっています。
県民の6割が「条件整わず」も押し切る構え
県が実施した県民意識調査では「再稼働の条件は現状で整っていない」と考える県民が約6割に上っています。また「信を問う」手法についても県民投票を望む声が6割と最も高く、県議会議決は14%にとどまっています。
それでも花角知事は県議会での信任獲得を通じて再稼働容認を正式決定する方針で、年内にも地元同意が完了する見通しです。公約で「県民に信を問う」と明言していた知事が、有利な県議会に判断を委ねる手法は県民の信頼を大きく損なう可能性があります。
この投稿は花角英世の公約「原発は県民の安全最優先で、3つの検証をしっかり進めます。」に対する評価として投稿された情報です。この公約は50点の得点で、公約偏差値73.5、達成率は3%と評価されています。