2025-10-02 コメント投稿する ▼
河村たかしが百田尚樹を刑事告訴 議員会館“ペットボトル・脅迫”騒動の実像
河村氏は「看過できなかった」と憮然とした表情で語った。 党大会や代表選の実施について問われた河村氏は「有権者の期待に応えるべきだ」と発言。 関係者によると、百田氏は机をたたきながら「お前、何を考えているんだ」と河村氏に詰め寄り、さらにペットボトルを投げつけたという。 河村氏は「殴ったら死ぬぞ」と繰り返し言われ、恐怖を感じたと証言している。 これは公党として許されない」と河村氏は語気を強める。
河村たかし氏、百田尚樹氏を刑事告訴
政界に衝撃が走った。10月2日、衆議院議員の河村たかし氏(元名古屋市長)が、日本保守党代表の百田尚樹氏を東京地検特捜部に刑事告訴した。罪名は威力業務妨害罪と脅迫罪。提出された告訴状には、被告訴人として百田氏の名が明記されていた。
告訴の舞台となったのは、衆議院第二議員会館の一室。党幹部たちが集まった会議室で何があったのか。河村氏は「看過できなかった」と憮然とした表情で語った。
火種は記者会見の発言
事件の発端は今年4月の党記者会見にさかのぼる。党大会や代表選の実施について問われた河村氏は「有権者の期待に応えるべきだ」と発言。これに対し百田氏は「うちの党は他党と違う」と強く反発した。
その後、議員会館内で関係者5人が集まった会合で口論は激化した。関係者によると、百田氏は机をたたきながら「お前、何を考えているんだ」と河村氏に詰め寄り、さらにペットボトルを投げつけたという。
河村氏は「殴ったら死ぬぞ」と繰り返し言われ、恐怖を感じたと証言している。会議室を出た際には、紐状のものを振り回して威圧されたとも主張する。
証言の食い違い
一方の百田氏はYouTubeで「机に置いたかもしれないが、投げた覚えはない」と否定した。ただ、8月の知人の結婚式では「はい、投げました」と発言したこともあり、主張は揺れている。
現場にいた竹上裕子議員も「百田氏が投げたのは事実」と説明。床に当たったペットボトルを拾い、テーブルに戻したと語っている。
弁護士は「机に叩きつけた行為であっても、相手が恐怖を覚えれば脅迫にあたる」と指摘する。
党内ガバナンスを問う告訴
河村氏はすぐに告訴せず、党事情を考慮して判断を先延ばしにしていたと打ち明ける。しかし9月、百田氏と有本香事務総長から突然「共同代表解任」を通告され、謝罪どころか経緯への言及もなかったという。
「暴行を働いたのは百田氏なのに、処分されるのは私だった。これは公党として許されない」と河村氏は語気を強める。
今回の刑事告訴は、単なる個人間のトラブルにとどまらず、党内ガバナンスの欠如を浮き彫りにするものだ。河村氏は「議員会館での出来事を密室にしてはならない。国民に知らせるべきだ」と訴える。
今後の行方
威力業務妨害罪と脅迫罪は成立要件が厳しく、司法の場でどこまで認められるかは不透明だ。ただ、政党トップ同士の告訴という異例の構図は大きな注目を集める。
河村氏は3日に記者会見を開き、詳細を公に説明する予定だ。保守を掲げる新党の内紛は、司法の場に持ち込まれ、今後の行方を国民が見守ることになる。