2025-05-11 コメント投稿する ▼
橋下徹氏、日本学術会議を「仕送り学生」に例え批判 学問の自由と政府監視のバランスは?
橋下徹氏が学術会議批判「仕送り学生と同じ」発言で波紋
フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演した橋下徹氏(元大阪府知事・大阪市長、弁護士)が、日本学術会議のあり方についての持論を展開し、SNS上で大きな反響を呼んでいる。
橋下氏は番組内で、学術会議が公的資金を受けながら独立性を主張していることに疑問を呈し、「お金をもらいながら自由を求めるのは、仕送りをもらっている学生と同じだ」と指摘。さらに「公的資金が入る以上、監視やチェックが入るのは当然」とし、学術会議が政府の監視強化に反発していることを「ガバナンス不足」と批判した。
学術会議の独立性と政府監視のせめぎ合い
日本学術会議は1949年に設立され、科学者が政府に対して提言を行う役割を担ってきた。しかし、2020年に当時の菅義偉首相が推薦された会員の一部を任命しなかったことがきっかけで、学術会議と政府の関係が注目されるようになった。
今回、政府は学術会議を「特殊法人」に移行し、監事や評価委員を新設して監視体制を強化する法案を衆院内閣委員会で可決。学術会議側は、政府の関与が強まることで学問の自由が損なわれると強く反発し、修正を求めた。
橋下氏はこれに対し、「公的資金を受ける限り、政府の監視は不可避」と主張。学術会議の「独立性」を守るために公金を自由に使えるよう求める姿勢を「甘え」と表現し、ガバナンスを学ぶべきだと語った。
SNS上で賛否両論が渦巻く
橋下氏の発言はSNS上で瞬く間に拡散され、賛否両論を巻き起こしている。
「橋下さんの言う通り。公金を使うなら監視は当然。」
「学問の自由を守るためには独立性が大事。政府の介入は危険だ。」
「学術会議は過去に軍事研究を拒否した。その独立性を守るべきだ。」
「チェックなしで税金を使えるなんてあり得ない。橋下氏は正しい。」
「橋下氏の言い方は過激だが、議論としては重要だと思う。」
今後の行方と議論の焦点
今回の法案は衆院内閣委員会を通過し、今後は参議院での審議が予定されている。学術会議側は引き続き独立性を守るための修正を求めているが、政府側は「チェック体制の強化は必要」と譲らない姿勢を崩していない。
また、橋下氏の発言をきっかけに、SNSやメディア上でも学術会議のあり方を巡る議論が活発化している。学問の自由と公的資金の使途に対するガバナンス、この二つのバランスをどう取るかが問われている。