2025-04-18 コメント投稿する ▼
「万博の光と影」橋下徹氏と泉房穂氏がSNSで激突 大屋根リングは“未来の象徴”か“税金の無駄”か
万博大屋根リングを巡って激論
橋下徹氏「どないや?」に泉房穂氏「もったいない」――SNS上で“応酬”続く
2025年4月に開幕した大阪・関西万博の象徴「大屋根リング」をめぐり、元大阪府知事の橋下徹氏と、元明石市長で参院選兵庫選挙区に無所属出馬を表明している泉房穂氏が、SNS上で激しいやり取りを繰り広げている。美しい夜景に沸く会場の裏側で、税金の使い道をめぐる論争が白熱している。
橋下氏「先見の明がない」泉氏を名指しで挑発
事の発端は、橋下徹氏がX(旧Twitter)に投稿した写真だった。ライトアップされた万博会場の空撮画像を添え、「万博は無駄や!中止せよ!と言ってた連中、どないや?特に元明石市長泉房穂氏。先見の明が全くない」と投稿。
さらに「木造リングは無駄やと言ってた連中、どないや?」と続け、大阪・関西万博の目玉施設である大屋根リングの完成を引き合いに、過去に批判していた泉氏の姿勢を非難した。
泉氏「綺麗だけど、もったいないのが本音」
橋下氏の“挑発”に対し、泉氏も黙ってはいなかった。自身のXで「『綺麗な夜景だけど、使われた莫大な税金の額と、わずか半年で壊されることを思うと、もったいないなぁ』っていうのが正直な感想です」と返答。
華やかなビジュアルに目を奪われながらも、それに見合う公共性があるのかという根本的な問いを投げかけた。
政策論争の延長線、SNSで再燃
両氏はこれまでも万博に対して異なるスタンスを取ってきた。橋下氏は万博を「都市の成長エンジン」と位置づけ、経済効果や国際的発信力を重視。一方の泉氏は、巨額の税金投入に対して慎重な姿勢を崩さず、市民生活との接点が乏しいと訴えてきた。
今回のSNSでの応酬は、ただの口論ではなく、公共事業のあり方をめぐる“政策論争”の一端とも言える。
万博成功の陰に潜む課題も
大阪・関西万博は、158の国と地域が参加し、全57のパビリオンが並ぶ国際イベントとして注目を集めている。しかしその一方で、完成間もない大屋根リングに雨漏りの問題が報告されるなど、施設の品質や施工体制には不安の声もある。
加えて、半年間の会期終了後に多くの施設が取り壊されることが決まっており、「これだけの投資が本当に価値のあるものなのか」との疑問が消えないままだ。
万博は誰のためのものか
華やかに始まった大阪・関西万博。その裏で交わされる橋下氏と泉氏の議論は、「万博とは誰のためのイベントなのか」「税金はどう使うべきなのか」という根源的な問いを突きつけている。
国際的な舞台である一方、市民の生活感覚とズレがあるとすれば、それは今後の政策にとって無視できないギャップとなる。
万博の光と影。そこに注がれる視線は、美しい夜景だけでは語れない深い議論を呼び起こしている。