2025-06-02 コメント投稿する ▼
AI時代の政治改革へ「チームみらい」始動 参院選6選挙区に専門職の新人擁立
AIエンジニア主導の政治団体「チームみらい」が参院選へ挑戦
AI技術の社会活用を訴える政治団体「チームみらい」は、2025年夏の参議院選挙で6つの選挙区に新人候補を擁立すると発表した。代表を務めるのは、昨年の東京都知事選に出馬したAIエンジニア・安野貴博氏(34)。政治の世界にテクノロジーと多様な専門性を持ち込むという挑戦が注目を集めている。
多彩な経歴を持つ候補者たち
今回「チームみらい」が擁立した6人の候補者は、いずれも30~40代で、それぞれの分野で専門的なキャリアを積んできた人材だ。
・北海道選挙区では、AIの大規模言語モデル(LLM)開発に取り組んできたエンジニアの稲原宗能氏(35)が立候補。
・宮城選挙区には、AIソリューションの導入支援や教育活動を行ってきた角野為耶氏(35)。
・千葉選挙区では、Webエンジニアとして活躍し、現在はスタートアップ支援に関わる小林修平氏(34)が出馬。
・静岡選挙区には、障害福祉や引きこもり支援に取り組んできた弁護士の望月宣武氏(47)。
・長野選挙区では、教育の現場で10年以上教壇に立つ教員・山田雄司氏(35)が挑戦。
・愛知選挙区には、大手企業での新規事業立ち上げに携わってきたデザイナー・山根有紀也氏(34)が名を連ねる。
候補者の多くが東京大学をはじめとした国内外の難関大学を卒業しており、専門分野はAI、法務、教育、デザイン、経済など多岐にわたる。
テクノロジーと政治の融合がテーマ
「チームみらい」は、安野氏が都知事選で掲げた「テクノロジーで誰も取り残さない社会」をスローガンに、現代の課題解決にAIや科学的アプローチを用いることを強く訴えている。政治における意思決定をより透明かつ論理的なものにするため、データやエビデンスに基づいた政策を提案するとしている。
安野氏は「これまで政治は“誰が言ったか”が重視されがちだったが、“何を言っているか”に焦点を当て直すべき」とし、「一人ひとりが納得できる政治を実現するために、知見を持つ仲間と共に新しい一歩を踏み出したい」と語っている。
ネット上では期待と疑問の声も
若手専門家の政治参加を巡って、SNSでも様々な意見が飛び交っている。
「専門職が本気で政治に入ってくる時代になった。応援したい」
「テクノロジーを理解した人が国会にいるべきだと思う」
「実績は申し分ないが、政治経験のなさが不安材料かも」
「派手さよりも、地に足のついた議論に期待したい」
「政党色が薄い分、無党派層の支持を得られるか注目」
SNS上では、既存の政党に不満を抱く層から「新しい選択肢」として注目を集めている一方、実務面や議会対応力への懸念の声も少なくない。
AI時代にふさわしい政治とは
「チームみらい」の挑戦は、既存の政治の枠組みにとらわれない新しい流れを生み出す可能性がある。政治にイノベーションをもたらせるのか、また有権者がそれを受け入れる土壌が整っているのか。今後の選挙戦では、政策内容とともに、有権者との“対話力”が試されることになりそうだ。