2025-09-18 コメント投稿する ▼
チームみらい安野貴博が掲げるDXとAI民主主義 日本政治は変わるか
チームみらいの安野貴博代表は2025年9月18日、初めての定例記者会見を行い、国会のデジタル化の遅れに疑問を投げかけた。 安野氏はまた、AIを活用した「デジタル民主主義」をテーマに、超党派勉強会を9月末から10月初旬にも発足させたいと明らかにした。 チームみらいは政党要件を満たしたことにより政党交付金の受給対象となり、その資金をもとに「永田町エンジニアチーム」(8人規模)を立ち上げている。
国会でのDX遅れに異議
チームみらいの安野貴博代表は2025年9月18日、初めての定例記者会見を行い、国会のデジタル化の遅れに疑問を投げかけた。本会議場でタブレット端末やスマートフォンの使用が制限されている現状を取り上げ、「疑問に思えば調べられる状況で答弁を聞けば理解度も変わる」と指摘。国会こそ率先してDXに取り組むべきだと訴え、「DXに前向きな姿勢を立法府が示すことは今の日本に必要だ」と強調した。
安野氏はAIエンジニア、起業家として活動した後、2025年7月の参院選で初当選。永田町では異色の経歴を持つ議員として注目されている。会見は今後2週間に1度のペースで継続する考えを示した。
AI活用で民主主義をアップデート
安野氏はまた、AIを活用した「デジタル民主主義」をテーマに、超党派勉強会を9月末から10月初旬にも発足させたいと明らかにした。「AI技術を用いて民主主義をどうアップデートするか。その枠組みを作っていく」と述べ、政党の枠を超えた議論を呼びかけた。
チームみらいは政党要件を満たしたことにより政党交付金の受給対象となり、その資金をもとに「永田町エンジニアチーム」(8人規模)を立ち上げている。政治資金の可視化や国会審議の透明化など、技術を生かした仕組みづくりを進めている。
党員募集と次期選挙への意欲
9月17日午後には党員募集を開始。わずか半日で163人が集まり、関心の高さが示された。安野氏は「候補者は多ければ良いというものではない。価値観やビジョンを共有できる人を求めたい」と述べ、次期衆院選に向け候補者を公募する考えも明らかにした。
自らを「永田町にはいなかったタイプの人材」と表現し、「異分子として排除される可能性もあると思っていた」と振り返った一方で、「他党の議員も協力的に接してくれて、ポジティブな驚きだった」と語った。
「国会が一番アナログなのは皮肉だ」
「AIを民主主義に生かす発想は新しい」
「党員が短時間で160人超はすごい勢い」
「既存政党にはない透明性を期待したい」
「異分子でも実績を出せば認められるはず」
政治の透明性と技術の可能性
安野氏が掲げる方向性は、従来型の政治に風穴を開ける可能性がある。国会審議のオープン化や資金の透明化は、有権者の信頼を高めるための重要な要素だ。政党としての基盤はまだ小さいが、DXとAIを前面に押し出した姿勢は他党との差別化となる。
「政治と技術をどう融合させるか」という挑戦は始まったばかりだ。党勢拡大の行方とともに、チームみらいが示す実験的な取り組みが、日本の民主主義にどのような影響を与えるのかが注目される。