2025-07-03 コメント投稿する ▼
【参院選2025 東京選挙区】「入学金の二重払いなくせるかも」共産・吉良よし子候補に若者の共感広がる
高校生が拍手、若者からの共感集める吉良候補の訴え
2025年の参院選が公示された7月3日、日本共産党の吉良よし子候補(東京選挙区)はJR中野駅北口で街頭演説を行い、若者を中心に多くの共感を集めた。注目を集めたのは、私立大学の「入学金二重払い」に関する問題である。
吉良氏は、今年6月に文部科学省が私立大学に対し、入学金の二重払いを改善するよう通知を出したことを紹介。自身の国会での質疑や、世論の後押しが政策を動かした結果だと強調し、「ここで終わらせず、入学金廃止や学費の値下げ、教育予算の拡充へとつなげたい」と呼びかけた。
この発言を聞いた下校中の高校生からは自然と拍手が湧き起こり、その場にいた聴衆からも驚きと称賛の声が上がった。
「これが本当に実現したら、うちの家計も助かる」
「大学に行く前から何十万円も払う仕組みって変だと思ってた」
「こういう話をもっと政治家にしてほしい」
「入学金の仕組みって誰も疑わなかったけど、変えられるんだ」
「政治が動いたって感じた瞬間だった」
「消費税減税」へのシールが次々 若者のリアルな声が集まる
演説後、駅前では共産党員らがシールアンケートを実施。「消費税5%への減税」や「財源は大企業・富裕層の減税見直し」などの選択肢が掲げられ、通行人たちが自らの意思をシールで表明していった。
「貼っていいですか」と駆け寄ってきた若者が、ためらうことなく「消費税5%減税」と「大企業・富裕層の優遇見直し」にシールを貼る光景が象徴的だったという。その若者は、「この街宣で初めて吉良さんのことを知った」と語っていた。
また、就職活動中の女性2人は、政治に望むこととして「家賃の引き下げ」「消費税の減税」を挙げた。「本当に政治が変わるなら投票に行きたい」と語り、「吉良さんを応援します」と力強く話していた。
教育費負担の軽減は「政治の責任」 入学金廃止に現実味
これまで、私立大学に入学する際には、複数の大学に合格した学生が進学先を決める前に入学金を支払い、その後キャンセルしても返金されないケースが常態化していた。いわば「保険のための出費」が、結果として家計を圧迫していた。
吉良候補は、この仕組みが若者や保護者にとって理不尽な負担であることを繰り返し国会で追及してきた。そして今回、文科省が「入学金の二重取りは見直すべき」と通知したことで、実際の制度改善が動き出している。
これは一候補者の成果というより、「政治に声を届けた市民の勝利」でもある。演説の場では、吉良氏が一貫して「教育は自己責任ではなく、国の責任で支えるもの」と繰り返し主張。入学金の問題にとどまらず、学費全体の見直し、給付型奨学金の拡充、教育予算の増額といった、構造的な改革を訴えた。
SNSと街宣の連動、比例100万票へ中野地区が総力戦
この日の街頭演説は、共産党中野地区が「最大規模の動員」と位置づけ、支部や党員がSNSや口コミで協力を呼びかけて実現したもの。現場では「赤旗」号外が飛ぶように手渡され、人の流れが途切れずに集まり続けた。
SNSでの発信や可視化された活動が若者の目に留まり、「知らなかったけど応援したくなった」「こんなに近くで政治の話ができるとは思わなかった」という反応が相次いだ。比例での100万票、そして吉良候補の当選に向けた大きな一歩となった。
街頭で生まれた「拍手」は、政策が人々の心に届いた証拠だ。教育、税制、暮らしの課題に真正面から取り組む候補者の姿が、選挙戦の空気を変えつつある。