2025-05-18 コメント投稿する ▼
米価高騰と供給不足は政府の責任?紙智子議員が農政批判「国は価格安定を担うべき」
米価高騰、供給不足は政府の失政か?日本共産党・紙智子氏が批判
日本共産党の紙智子参院議員が18日、NHK「日曜討論」に出演し、米価高騰の原因や今後の農政について各党幹部と意見を交わした。紙氏は米価の高騰について「家計への圧迫」と「離農の進行」という「二重の危機」と指摘し、政府の農政が後手に回っていると厳しく批判した。
米価高騰の原因は供給不足か?
紙智子氏は、米価の高騰は供給量の不足が最大の原因であると主張。政府が毎月10万トンずつ備蓄米を市場に放出しているものの、その流通がスムーズでないことを指摘した。特に、小売業者への直接販売には課題が多く、スーパー側が精米や運搬の手間を抱えることになり、コスト増につながると述べた。
「政府は対策を講じていると言いますが、物流コストや小売りへの負担を考慮していない。これでは現場が混乱するだけです」と紙氏は強調した。
政策転換を求める声 「国は価格安定に責任を」
紙氏はさらに、政府が米の価格や流通を市場に任せてきたことを批判。「価格には関与しないと言いながら、生産者が減ることには関与してきた。生産調整は自己責任でやらせ、大手スーパーの買いたたきや安売り競争も放置してきた」と政府の政策を問題視した。
特に、農家に対する支援が不足していることを強調し、「農家が再生産可能な価格を確保し、消費者も負担が増えないように調整するのは国の責任です」と語った。
輸入米の影響 国産農業を守るべき
討論では、米の輸入拡大にも議論が及んだ。紙氏は「日本は米を輸入するような状況ではない」と断言し、毎年77万トンもの「ミニマムアクセス米」が輸入されている現状を問題視。新潟県の年間生産量を上回る輸入米が国内市場に流れ込んでおり、「このような輸入自由化は国内農業を疲弊させている」と述べた。
「輸入に頼るのではなく、国内で生産し、国内で消費できる体制を作るべきだ」と強調し、国産農業を守る政策への転換を求めた。
ネットユーザーの反応
紙氏の発言にはネット上でもさまざまな意見が飛び交った。
「米価が高いのは困るけど、農家を支える政策も必要だよね。」
「日本の米をもっと大事にしないと。輸入米に頼るのは危険。」
「政府は価格だけでなく、農家の支援も考えるべき。」
「輸入自由化で国内農業が疲弊しているのは問題。」
「農業予算を増やして、しっかり支援してほしい。」
農政見直し、持続可能な農業を目指して
紙智子氏は最後に、「農家を支えるためには価格保証と所得補償が不可欠。欧米並みの支援を検討すべきだ」と訴えた。また、政府が軍事予算を増額する一方で農林水産予算を減らしていることを批判し、「命を支える農業への予算を増やすべきだ」と強調した。
米価高騰と供給不足という問題は、農業政策の構造的な課題を浮き彫りにしている。政府は短期的な対策だけでなく、長期的な視点での農業政策の見直しが求められている。