2026-02-08 コメント投稿する ▼
弘前市共通投票所で通信トラブル、投票受け付け停止が続く
青森県弘前市の衆議院選挙共通投票所「ヒロロ」で2026年2月8日午前9時半から通信トラブルが発生し、投票受け付けが停止されました。午後1時時点でも再開の見通しは立っておらず、機器の交換作業が進められています。投票日当日の重要な時間帯にシステムトラブルで投票できない事態が発生したことで、共通投票所のシステム依存のリスクが改めて浮き彫りになりました。
投票日当日に通信トラブル発生
青森県弘前市選挙管理委員会は2026年2月8日、衆議院選挙の共通投票所「ヒロロ」で午前9時半から通信トラブルが発生し、投票受け付けを停止していると発表しました。ヒロロは弘前市駅前町にある商業施設で、共通投票所は午前9時から投票を開始していましたが、直後からトラブルが発生しました。
午後1時時点でも通信は回復しておらず、再開の見通しは立っていません。原因は機器の不具合と見られ、交換に向けて作業を進めていますが、復旧のめどは立っていない状況です。
共通投票所は、選挙人名簿に登録されている有権者であれば、住んでいる地域に関係なくどこからでも投票できる利便性の高い投票所です。弘前市では投票率向上のため、駅前の商業施設ヒロロに共通投票所を設置し、市民サービスの向上を図ってきました。
朝にも別のシステムトラブル
実は弘前市では、同日午前7時過ぎにも弘前市内の複数の投票所で入場券のバーコードが読み取れないシステムトラブルが発生していました。こちらは午前8時過ぎには正常に復旧しましたが、投票日当日に2度もシステムトラブルが発生する事態となりました。
「投票所に行ったのに投票できないって、選挙権の侵害じゃないか」
「せっかく朝一で行ったのに無駄足になった。いつ復旧するかわからないし」
「デジタル化は便利だけど、こういうトラブルがあると困る」
「紙の名簿も用意しておくべきだったのでは」
「投票日にトラブルって、事前のテストはしなかったのか」
共通投票所のシステム依存リスク
共通投票所は、市内のどこに住んでいても投票できる利便性がある一方で、二重投票を防ぐために各投票所をネットワークで結び、リアルタイムで有権者の投票状況を管理する必要があります。このシステムが機能しなくなると、投票そのものができなくなってしまいます。
弘前市は2018年4月の市長選挙と市議会議員補欠選挙から共通投票所を導入しました。ヒロロスクエアに午前9時から午後8時まで開設し、有線と無線による各施設のネットワーク化で有権者の確認と二重投票の防止を行っています。
しかし、今回のようなトラブルが発生した場合の対策として、紙の抄本での対応を検討していたはずですが、実際には午後1時を過ぎても復旧できない事態となっています。システムが使用できなくなった場合のバックアップ体制が十分に機能していなかった可能性があります。
過去にも投票システムトラブルは多発
投票に関するシステムトラブルは全国で度々発生しています。2019年6月の福島市議会議員選挙では、期日前投票所を追加する際のLANケーブルの付け替え作業でミスが生じ、8か所の投票所で2時間以上投票できなくなりました。
2003年7月の岐阜県可児市議会議員選挙では、電子投票システムのサーバーが過熱し、市内29か所全ての投票所で最長1時間15分も投票ができなくなりました。この事態を受けて住民グループが選挙無効を訴え、最終的に最高裁で選挙無効の判決が下されました。
2025年7月の参議院選挙でも、各地で二重投票や用紙の誤交付などのトラブルが相次ぎました。システムに依存した選挙運営は、トラブル発生時に選挙そのものが停止するリスクを常に抱えています。
利便性とリスクのバランスが課題
共通投票所やデジタル化された投票システムは、有権者の利便性を高め、投票率向上に寄与する可能性があります。しかし、システムトラブルが発生すれば、投票権の行使そのものが妨げられる事態になります。
特に投票日当日のトラブルは、時間的余裕がなく、他の投票所に行く選択肢もない有権者にとって、実質的な投票権の侵害となりかねません。朝や昼に投票に訪れた人が、夕方まで待てずに帰ってしまう可能性もあります。
システム導入時には、トラブル発生時のバックアップ体制を十分に整備することが不可欠です。紙の名簿による対応や、別の投票所への誘導など、有権者が投票権を行使できる手段を確保しておく必要があります。
また、事前の長時間接続実験や負荷テストを徹底し、本番で想定外のトラブルが起きないよう万全の準備が求められます。利便性の向上とリスク管理のバランスをどう取るかが、今後の選挙システムの大きな課題といえるでしょう。