2025-08-12 コメント: 1件 ▼
鈴木宗男氏「石破首相は国民に信を問え」自民党総裁選前倒し論で持論
鈴木宗男氏 総裁選前倒し議論に「国民に信を問え」
自民党内で総裁選の前倒しをめぐる議論が熱を帯びている。21日までに参院議員の鈴木宗男氏は自身のブログを更新し、党内で石破茂首相(自民党総裁)を引きずり下ろそうとする動きが仮に過半数に達した場合、石破首相は解散総選挙で国民に直接信を問うべきだと主張した。
鈴木氏は「決然と『国民に信を問う』ことが一番わかりやすい」と断じ、党内の政局運びよりも、国民に選択を委ねることが最も民主的だと強調した。
総裁選前倒し論の行方
自民党総裁選挙管理委員会は19日に初会合を開き、前例のない総裁選前倒しの是非について各議員に意思確認を行う方針を固めた。党則6条4項に基づくが、これまで一度も適用されたことがない条文である。
意思表明の方法をめぐっては、書面で行う方向とされており、署名を伴う記名方式にするか無記名にするかが焦点となっている。自ら選出した総裁を途中で交代させるかどうかという重い判断だけに、党内には「記名制で責任を明確にすべきだ」との意見も出ている。
石破首相の続投を支持する勢力と、「石破おろし」を掲げる一部の議員との間で党内対立が浮き彫りになっており、総裁選前倒しを巡る調整は難航が予想される。
裏金問題と世論の影響
鈴木氏はまた、旧安倍派で発覚した裏金問題が参院選大敗の大きな要因だったとの認識を示した。自身のブログで「1千万、2千万、3千万と届出を怠っても誰も罰を受けず、責任を取らない。このことに国民は怒っている」と指摘し、党の再生には「臭い物に蓋をするような処理ではもたない」と訴えた。
彼は「自民党再生の1丁目1番地は裏金問題のけじめだ」と強調。明確な処分を行い、国民に納得できる説明をすることが必要だと主張した。
同時に各社の世論調査を引用し、石破内閣の支持率が上昇し「辞める必要はない」という声が辞任を求める声を上回っている事実に言及。「内閣支持率は上がり、世論の大勢は石破続投を支持している。世論調査は大事な指標だ」と指摘した。
「裏金問題のけじめをつけないと国民は納得しない」
「石破首相は辞める必要ない、むしろ党を立て直すべき」
「総裁選を前倒しするより解散総選挙の方が筋が通っている」
「党内抗争ばかりでは有権者は離れていく」
「国民に直接信を問うという姿勢は評価できる」
石破首相の選択肢
石破首相にとって総裁選前倒しは自らの求心力を試される局面だ。鈴木氏は「総裁選挙に1カ月かけるなら、解散総選挙も1カ月で終わる」と指摘し、政治的空白を最小限に抑えるためにも、衆院解散で国民に直接判断を委ねるべきだと主張した。
総裁選の前倒しが実現した場合、石破首相がどのような決断を下すかが今後の政局の大きな焦点となる。党内の権力闘争と国民の審判のどちらを重視するのか、有権者の目も厳しく注がれている。
鈴木宗男氏は、裏金問題の説明不足こそが参院選大敗の原因であり、自民党はまずそこに正面から向き合うべきだと訴えた。そのうえで、総裁選前倒し論が強まれば、石破首相は衆院解散で「国民に信を問う」べきだとの考えを示した。党内政局を超えた「国民本位の政治」を求める声が高まる中、石破首相の選択が注目される。