2025-07-28 コメント投稿する ▼
鈴木宗男氏が不記載議員に再処分要求「処分リセットでは国民は納得しない」
鈴木宗男氏「不記載議員は処分されるべき」 復党後、派閥と幹部に重責を指摘
「処分リセットでは国民が納得しない」鈴木宗男氏が再び苦言
自民党の鈴木宗男参議院議員は7月28日、党内の政治資金パーティー収入不記載問題に関与した議員に対して「再度処分を科すべきだ」と強い言葉で訴えた。党本部前で記者団の取材に応じ、「国民の感覚では、責任がまったく取られていないように見えている。だから参院選でも大敗した」と断じた。
不記載事件をめぐっては、昨年4月に当時の岸田文雄総裁が一部議員を処分。その後、石破茂首相も昨年10月の衆院選で対象議員を非公認とするなど追加対応を取ったが、鈴木氏は「私からすれば、あれは処分になっていない」とバッサリ。「リセットされるものではない」と明言し、問題の幕引きに強い違和感を示した。
「旧派閥の会長がバッジを外す覚悟を」責任の所在に踏み込む
さらに鈴木氏は、問題を起こした派閥名を挙げて、旧安倍派(清和政策研究会)や旧二階派(志帥会)の会長経験者に直接言及。「幹部がバッジを外すくらいの決意でけじめを示していれば、若い議員は救われたのではないか」と述べ、実質的な責任回避が若手議員への連鎖的ダメージを生んでいると分析した。
不記載事件では、実質的に派閥ぐるみでの不透明な資金管理が問題視されたにもかかわらず、重鎮クラスが明確な責任を取らないまま今日に至っている。鈴木氏の言葉は、党内外でくすぶる不信感を代弁したものとも言える。
SNS上でも、鈴木氏の発言には一定の共感が広がっている。
「鈴木宗男の言ってること、正論すぎてぐうの音も出ない」
「若い議員がスケープゴートにされてるように見える」
「派閥幹部が何食わぬ顔してるのは異常」
「処分のリセットって何?政治ナメてるのか」
「宗男さん、復党してからの方がよく喋ってる気がする」
復党後の宗男氏、自民党の“今”を語る
鈴木氏は今年6月、実に23年ぶりに自民党に復党し、参院比例代表で出馬。自民党の最終当選者として国政に戻った。2002年に離党して以降、国政政党の枠を超えて活動してきたが、今回の復党は“異例”の復帰とされていた。
復党後初の両院議員懇談会では、約4時間半にわたる議論を経て、「開かれた自民党が戻ってきた。良き伝統が守られている」と語った。一方で、「昔の自民党はもっと侃侃諤諤(かんかんがくがく)だった。今はスマートになったが、逆に弱く見える面もある」と、党内の変化に対する本音も漏らした。
「参院選の敗北は、国民の警鐘」
今回の参院選で自民党は議席を大きく減らし、党内では石破政権への責任論が高まっている。しかし鈴木氏は「責任の所在をぼかしたままでは国民の信頼は戻らない」として、処分済みとされた議員や派閥幹部に対する再調査・再処分の必要性を訴えている。
参院選期間中、「なぜ処分された議員がまたのうのうと選挙に出ているのか」といった声が有権者から多数寄せられたという。鈴木氏は「この声は重い。耳をふさいではいけない」と指摘し、政治とカネの問題を曖昧に済ませようとする党内空気に警鐘を鳴らした。