2025-05-09 コメント投稿する ▼
「みんなでつくる党」ボランティア男性の自死 立花孝志氏のSNS投稿が招いた悲劇とは?
SNSでの誹謗中傷が引き起こした悲劇
4月9日、「みんなでつくる党」のボランティアスタッフとして活動していた男性Aさん(60代)が、自宅近くで命を絶った。Aさんの近くには遺書が残されており、そこには「立花孝志氏が原因で自殺を選んだ」と明記されていた。
Aさんは「NHKから国民を守る党」元党首の立花孝志氏によってSNS上で住所を公開され、その後、立花氏の支持者が自宅周辺を訪れるという事態に追い込まれていた。さらには、自宅の写真がSNSに拡散され、警察が警備に入るほどの状況に発展していた。
「犬笛」行為とSNS上の嫌がらせ
Aさんへの圧力はSNS上で激化し、立花氏の支持者がAさん宅周辺をうろつく様子を報告したり、写真を投稿するなどの嫌がらせが続いた。専門家はこれを「犬笛」行為と指摘。特定の支持者に暗黙の行動を促す手法だという。
一方、立花氏はAさんの死に関して「住所がバレただけで自殺するのか?」とコメント。自らの行動がAさんを追い詰めたことを否定し、「むしろAさん自身の行いに悩みがあったのではないか」と主張している。
遺族の思いと社会的な課題
「週刊文春」の取材に対し、Aさんの遺族は代理人を通じてコメントを寄せた。遺族は、Aさんの遺書の内容が他者によって否定されることに強い違和感を抱き、SNSが人の命に関わる問題を引き起こす現状に対し深い憂慮を示した。
また、「みんなでつくる党」の大津綾香代表も「ネット上の誹謗中傷は無視できない社会問題だ。法律やSNS運営側の対応を強化すべきだ」と述べている。
ネットユーザーの反応
この悲劇を受け、SNS上では多くの意見が飛び交っている。
「住所を晒すなんて許されない。これは現代のいじめだ。」
「立花氏は被害者をさらに傷つけている。言葉の力を軽視しすぎ。」
「SNSは便利だけど、使い方を誤れば人を追い詰める凶器になる。」
「遺族の心情を思うと胸が痛む。こんなことは繰り返されてはならない。」
「ネットの誹謗中傷は放置されるべきではない。法整備が必要だ。」
今回の事件は、SNS上の言動が現実の人命に関わりうることを改めて浮き彫りにした。特に、影響力を持つ人物の発言や行動が、支持者を通じて他者を傷つける武器となるリスクがある。今後、SNSでの誹謗中傷やプライバシー侵害への法的対処、また社会全体での意識改革が求められている。