2025-08-15 コメント投稿する ▼
民団が光復節80周年記念式典を開催 小池書記局長「歴史の反省を土台に」
民団、「光復節」80周年記念式典を開催
在日本大韓民国民団(民団)は8月15日、東京都内で「光復節」中央記念式典を開催した。今年は日本による植民地支配からの解放から80年の節目にあたり、民団関係者や各政党の代表が出席した。会場では「韓日両国の平和と安寧のため友好親善交流の更なる発展を尽力する」との決議が読み上げられ、共生社会の実現に向けた決意が示された。
各党代表が参加、小池書記局長が祝辞
この日の式典には立憲民主党、社民党、公明党の各党代表が来賓として登壇し、日本共産党からは小池晃書記局長が祝辞を述べた。小池氏は「心通う両国関係には、日本が侵略戦争と植民地支配に対する反省をしっかり土台にすえることが不可欠」と語り、大きな拍手を受けた。
さらに小池氏は、1993年の「河野談話」、1995年の「村山談話」、1998年の日韓共同宣言を挙げ、その意義を強調。「その後の日本政治には逆行が生まれた」と指摘し、石破茂首相に対し「歴史問題に関する三つの文書の継承を明確に表明すべきだ」と求めた。
差別や排外主義に対抗する姿勢を強調
小池氏は、移民や外国にルーツを持つ人々への差別や排外主義的な風潮を強く批判し、「在日の皆さんをはじめ外国にルーツをもつ人々への差別をあおることは、人権と民主主義を踏みにじるもので決して許されない」と述べた。そのうえで、永住資格の取り消しを可能とした入管法の見直し、ヘイトスピーチ・ヘイトクライムの根絶、永住外国人の地方参政権の実現などに超党派で取り組む姿勢を示した。
また、山口県宇部市の長生炭鉱で、戦時中に動員された朝鮮人労働者を含む遺骨の収容を進める市民活動に触れ、石破首相が国会答弁で「どのような支援を行うべきか検討したい」と応じたことも紹介した。
ネットの反応と国内議論
今回の式典や小池氏の発言に対して、国内では賛否の声が広がっている。
「歴史への反省を土台にした交流は大事だ」
「80年の節目に友好の意思を示すのは良いこと」
「外国人への参政権付与は憲法上問題がある」
「差別反対は当然だが、日本文化を守る視点も必要だ」
「国民は減税を求めているのに、海外との関係ばかり強調するのは違和感」
在日社会の尊厳を守る取り組みは国際的にも評価され得るが、永住外国人の地方参政権などは国内で大きな議論を呼ぶテーマだ。国民の生活や税負担への関心が強まる中、海外や在日社会への配慮と、国民への説明責任をどう両立させるかが問われている。