2025-07-27 コメント: 1件 ▼
小池晃氏「歴史的分かれ目にある」 消費税減税と反差別を掲げ自民政権との対決姿勢鮮明に
議席後退に悔しさも「前向きな結果」強調
7月27日に放送されたNHK「日曜討論」では、与野党9党の選挙対策責任者が出演し、参院選の総括と今後の政策協議をテーマに討論を行った。日本共産党からは小池晃書記局長が出演し、議席を減らした結果について「大変悔しく残念に思います」と語る一方、「自民・公明が参院でも過半数を割ったのは前向きな結果」として、今後の巻き返しに強い意欲を示した。
小池氏は、「共産党と『赤旗』は論戦において大きな役割を果たした」と自負し、特に1人区での野党候補一本化における共産党の貢献をアピール。「自民党政治を延命させて暮らしを壊すのか、それとも新しい政治に転換するのか。日本は今、歴史的な分かれ目にある」と述べた。
「負けても“前向き”と語れるのはある意味すごい」
「共産党の一本化協力は確かに影響大きかったと思う」
「“大軍拡か生活重視か”という問いは響いた」
「小池さんの言葉は他党よりもブレがない」
「現場の声を聞いてるからこそ、戦う覚悟が感じられる」
消費税5%へ即時減税を要求 財源策も提示
参院選を通じて小池氏が強調したのが「消費税減税」の必要性だ。「有権者の最大の関心は物価高だった」とし、共産党が掲げた「消費税5%への即時減税」「インボイス撤廃」「大企業・富裕層への減税の見直しによる財源確保」というセット提案に「大きな手応えがあった」と振り返った。
小池氏はさらに「今回は自民党候補の4割も減税に言及した。今こそ民意に応える時。消費税減税を直ちに具体化すべきだ」と述べ、ガソリン税の暫定税率廃止も速やかに進めるよう主張した。
反差別と多様性尊重の立場を明言
選挙戦で一部政党が「外国人への攻撃」を強めた点についても、小池氏は明確に反論。「生活保護や医療保険を外国人が不当に利用しているという主張は、事実に反する根拠なきデマだ」と断じ、「多くの外国人がこの国で社会を支えている。多様性を尊重する社会を目指すべきだ」と訴えた。
これまでにも共産党は、ヘイトスピーチや外国人排斥に対して一貫して対抗の姿勢を取ってきた。小池氏の発言は、物価や税制といった生活政策に加え、社会的包摂の重要性も強く打ち出した内容となった。
若者支持層の広がりと課題 “自力の党”を強調
若年層の支持について問われた小池氏は、「高い学費や非正規雇用の問題など、自民党政治が若者に与えてきた打撃は大きい」と指摘。「アメリカいいなり、財界中心の政治のゆがみをただすことで、若者にも響くメッセージを出していきたい」と述べた。
さらにSNSの活用については「重要なツールだ」としつつも、「やはり共産党の土台は党員、赤旗の読者、地域での草の根活動。ここを強くしていくことが一番の課題だ」と語った。
「対決か、迎合か」野党の姿勢を問う
最後に小池氏は「国民のための政治を実現するには、自民党と正面から対決することが必要だ」と強調。「野党が本当に国民の側に立って自民党政治を終わらせるのか、それとも与党を助けるだけの存在になるのかが問われている」と述べた。
「差別や排外主義、分断の政治と立ち向かい、希望を語る政治へと進む。そのために力を尽くす」と語る小池氏の言葉は、共産党の基本姿勢を再確認させる内容となった。