2025-04-26 コメント投稿する ▼
医療危機食い止めへ 共産党・小池氏が社会保障費拡充を訴え 東京民医連後援会が集会開催
医療・介護現場の窮状「ある日突然、事業所が消える」
集会の冒頭、東京民医連の根岸京田会長は、医療・介護事業所の経営が危機的状況にあると警鐘を鳴らした。「このままでは、ある日突然、地域から必要な医療や介護の拠点が消えてしまう」と危機感をあらわにし、「政治を変えなければならない」と訴えた。
小池書記局長「社会保障費抑制が最大の原因」
続いて講演に立ったのは、民医連出身でもある小池晃・日本共産党書記局長・参院議員だ。小池氏はスライド資料を用い、診療報酬や介護報酬が長年据え置かれてきた現状を詳しく説明。「低い報酬水準がケア労働者の賃上げを阻み、経営悪化を加速させている」と指摘し、その根本原因は「国が社会保障費の伸びを意図的に抑えてきた政策にある」と批判した。
また、小池氏は厚生労働白書を引用し、日本の社会保障支出は高齢化が日本より進んでいない欧米諸国に比べても低水準であることを紹介。「いま必要なのは、軍拡最優先の国家予算を改め、緊急に国費を医療・介護分野に投入することだ」と訴えた。
都政での成果も強調 民医連と連携し補助事業実現
小池氏は、東京都政において民間病院への補助金321億円を実現させたことにも触れた。この施策は、民医連と共産党都議団が繰り返し求め続けた結果として実現したものであり、「都政においても医療を守るために実績を上げてきた」と強調。今夏の都議選、さらには参院選に向けて「命を守る議席を何としても守りぬこう」と参加者に呼びかけた。
福手都議、吉良参院議員もメッセージ
会場では、文京区選出の福手ゆう子都議もマイクを握り、「命と人権を守る社会を皆さんと一緒に築きたい」と力強く抱負を語った。さらに、参院議員の吉良よし子氏からも「現場の声を国政に届け、命と暮らしを守るため全力を尽くす」との応援メッセージが寄せられた。
- 全国の病院の6割以上が赤字、医療機関閉鎖の危機
- 小池氏「社会保障費抑制政策が最大の問題」
- 東京都政で民間病院補助321億円を実現した成果
- 都議選・参院選で「命守る議席」の重要性を訴え