2025-09-01 コメント投稿する ▼
小池晃氏「石破降ろしは自民党の混迷」 表紙を替えるなら政党そのもの
小池晃氏「石破降ろしは自民党の混迷」
日本共産党の小池晃書記局長は9月1日、国会内で記者会見を行い、自民党総裁選をめぐる「石破降ろし」の動きについて厳しく批判した。小池氏は「まるで『戦犯』が敗戦の責任を追及しているようなものだ。国民から見ても一体どうなっているのかとあきれられているのではないか」と述べ、旧安倍派を中心とする裏金問題を抱えた議員らによる動きを痛烈に皮肉った。
さらに、小池氏は自民党の稲田朋美元防衛相の発言に言及。稲田氏が「人気者に表紙を替えたら支持が戻るわけではない」と語った点については「その通りだ」と同調しつつ、「自民党らしさを出すことが大事だ」とした部分については「もっとだめだ。自民党そのものが問われているのであり、表紙を替えるなら自民党という表紙を替えなければならない」と強調した。
「石破降ろしは国民の不信を深めるだけだ」
「裏金議員が批判しても説得力はない」
「表紙を替えるなら政党ごと替えるべきだ」
「自民党政治は完全に行き詰まっている」
「国民からすれば政局争いにしか見えない」
「石破降ろし」の動きと国民の視線
石破茂首相(自民党総裁)に対する退陣要求は、自民党内の派閥力学や選挙への不安から強まっている。特に旧安倍派をはじめとする議員の一部は、裏金問題で国民の信頼を失った中で党再生を模索しているが、派閥温存の思惑が透けて見える。
一方で、続投を望む意見も存在し、自民党内の対立は深刻化している。小池氏が指摘するように「石破降ろし」は単なる権力闘争に映り、国民からは冷ややかな視線を浴びている。
稲田発言と自民党の行き詰まり
稲田氏の「人気者に替えても支持は戻らない」という発言は、政権浮揚策としての総裁交代論の限界を示すものだ。しかし同時に「自民党らしさを出す」という表現は、国民から乖離した政治姿勢を肯定するかのように受け止められ、小池氏の言う「もっとだめだ」との批判を招いた。
政権交代や抜本改革を視野に入れない限り、自民党が直面する不信感は解消できない。小池氏の「自民党という表紙を替えなければならない」という発言は、現状の「総裁交代論」に対する痛烈な批判といえる。
深刻化する自民党政治の行き詰まり
小池氏は会見で「自民党内で今起きている議論は、自民党政治の深刻な混迷と行き詰まりを示すものだ」と指摘した。石破政権の下で総裁選を前倒ししても、旧来型の権力闘争から抜け出せない限り、国民の不信を払拭することはできない。
国民の間では、与党内での政局争いではなく、税負担の軽減や政治とカネの透明化といった具体的な改革を求める声が強まっている。小池氏の発言は、総裁選をめぐる動きを国民目線でどう映すかを鮮明にしたものといえる。