2025-05-15 コメント投稿する ▼
大阪・西成のあいりん総合センター、解体へ 11億円超の費用で2029年までに撤去予定
あいりん総合センター、ついに解体へ
大阪市西成区に位置する「あいりん総合センター」は、1970年に開設された地上13階、地下1階建ての鉄筋コンクリート造の複合施設である。日雇い労働者の就労支援や福祉向上を目的として運営されてきたが、老朽化と耐震性の問題から2019年に閉鎖された。
大阪市の横山英幸市長は、2025年5月15日に開会した市議会5月定例会の本会議で、同センターの解体撤去に関する関連議案を提出した。議案が5月27日の本会議で可決されれば、解体工事に着手する予定である。解体費用は、センターに隣接する旧市営住宅と合わせて11億4741万円で、工事は2029年3月末までに完了する見込みだ 。
解体遅延の背景と立ち退き問題
当初、同センターの解体工事は2022年度までに終了する予定であった。しかし、閉鎖後も敷地内に野宿者がとどまり続けたため、計画は大幅に遅延した。大阪府は2021年、敷地内に居住する野宿者22人に対し立ち退きを求めて大阪地裁に提訴。2023年5月に最高裁で府側の訴えを認める判決が確定し、同年12月には地裁が施設から退去させる強制執行を行った 。
新施設への期待と課題
旧総合センターの跡地には、新たな労働福祉施設の建設が計画されている。新施設は、ハローワークや労働センター、市営住宅、医療センターなどを含む複合施設として整備される予定である。当初は2025年の大阪・関西万博までに整備が完了する予定であったが、敷地の不法占拠などにより計画は遅延している 。
ネットユーザーの反応
「あいりんセンターの解体、ついに動き出すのか。長かったな。」
「新しい施設ができても、利用条件が厳しくなるのではと心配だ。」
「行政の世話になりたくないという人もいるが、現実的には難しいのでは。」
「耐震性の問題があるなら、早く解体すべきだった。」
「地域の再開発が進む中で、労働者の居場所がなくならないようにしてほしい。」
* あいりん総合センターは老朽化と耐震性の問題から2019年に閉鎖された。
* 解体工事は2022年度までに終了する予定だったが、野宿者の居住により遅延した。
* 大阪府は立ち退きを求めて訴訟を起こし、2023年に最高裁で府側の訴えが認められた。
* 解体費用は隣接する旧市営住宅と合わせて11億4741万円で、2029年3月末までに工事完了予定。
* 跡地には新たな労働福祉施設の建設が計画されているが、計画は遅延している。
* ネット上では、解体への期待や新施設の利用条件への懸念など、さまざまな意見が見られる。