2025-05-10 コメント投稿する ▼
大阪市水道管破裂、老朽化が原因か?万博予算優先でインフラ整備が後回しに?市民の安全に不安
大阪市水道管破裂、老朽化が招いた惨事
2025年5月10日早朝、大阪市城東区東中浜の住宅街で水道管が破裂し、道路や公園が水浸しになる騒ぎが起きた。破裂したのは約60年前に設置されたダクタイル鋳鉄管で、長年の使用で劣化が進んでいたとみられる。
水道局によると、破裂した水道管は強度が高く、耐用年数40年を超えても使用され続けていた。だが、現場周辺の地盤は水分を多く含み、腐食が進みやすい環境だった可能性がある。耐震性も備えていない「非耐震管」に分類されており、地震などの災害時にも脆弱性が指摘されていた。
今回の事故で周辺住民からは「水道水が濁っている」「水圧が落ちた」との苦情が相次ぎ、東中浜小学校では予定されていた避難訓練が中止となった。水道局は速やかに修理作業を開始したが、老朽化した水道管が原因での事故は今後も起こり得ると指摘されている。
大阪市の水道インフラ老朽化問題
大阪市の水道管は総延長約5,221キロ。そのうち2,733キロが法定耐用年数を超えており、老朽化率は52%に達している。これは全国の政令指定都市で最も高い水準だ。さらに、市内では毎年約100件もの漏水事故が発生しており、今回のような大規模な破裂も珍しくない。
市は老朽化が著しい鋳鉄管を、耐震性の高いダクタイル鋳鉄管や鋼管に置き換える計画を進めている。しかし、2025年度末時点でも約292キロの鋳鉄管が残っている。こうした更新の遅れが、インフラの脆弱性を高めている。
万博予算とインフラ整備、優先すべきはどちらか
大阪市は2025年の大阪・関西万博に向け、多額の予算を投じている。新たな施設建設やインフラ整備が進む中で、水道管をはじめとする基幹インフラの更新が後回しになっているという批判もある。市内のインフラ老朽化が深刻化する中で、市民の安全を守るために万博予算を削減し、水道管などの更新を優先すべきとの声が上がっている。
横山英幸市長は「大阪市では、上下水道だけでなく多くのインフラが古くから存在している。民間と連携しながら適切に点検し、重要な箇所から更新を進める」と語っているが、万博との優先順位については具体的な言及を避けた。
ネット上の反応
「万博にお金をかける余裕があるなら、水道管くらいきちんと整備してほしい」
「いつか大きな事故が起きるんじゃないかと思ってた。大阪市は本当に対応が遅い」
「万博で未来を語ってるけど、足元のインフラはボロボロって笑えない」
「市民の安全よりもイベント優先?これが市の方針なら見直すべき」
「大阪市はもう少し現実を見た方がいい。住民の安全が第一」
今回の水道管破裂事故は、大阪市のインフラ老朽化問題を改めて浮き彫りにした。万博という華やかなイベントを控える中で、基幹インフラの整備が後回しにされ、市民の安全が脅かされる状況は看過できない。市民の命を守るため、どこに予算を優先すべきか、再考が求められている。