2025-09-09 コメント投稿する ▼
維新・横山副代表が同期の守島議員を慰留 離党届提出に「一緒にできないか最後まで声かけたい」
日本維新の会の横山英幸副代表(大阪市長)は9日、離党届を提出した守島正衆院議員(44、大阪2区)について「一緒にできないか(慰留の)声かけは最後までしたい」と述べ、翻意を促す考えを示した。 横山氏と守島氏は平成23年の統一地方選で大阪維新の会から初当選した“同期メンバー”であり、横山氏は「他の同期もそれぞれ声をかけていると思う」と強調した。
維新・横山副代表が守島議員の離党を慰留
日本維新の会の横山英幸副代表(大阪市長)は9日、離党届を提出した守島正衆院議員(44、大阪2区)について「一緒にできないか(慰留の)声かけは最後までしたい」と述べ、翻意を促す考えを示した。横山氏と守島氏は平成23年の統一地方選で大阪維新の会から初当選した“同期メンバー”であり、横山氏は「他の同期もそれぞれ声をかけていると思う」と強調した。
守島氏は8日、斉木武志衆院議員(比例北陸信越)、阿部弘樹衆院議員(比例九州)と共に離党届を提出。国会内で3人揃って会見を開き、国会議員団の運営への不満を理由に離党を表明した。
「維新の理念を掲げて当選した以上、議席を持ったまま離党は筋が違う」
「離党理由が運営への不満では有権者に説明できない」
「党内議論を尽くさず飛び出すのは無責任」
「吉村代表や横山副代表が慰留するのは当然だ」
「政党の信託を受けたなら議員辞職して筋を通すべき」
維新内の同期の絆
横山氏と守島氏は平成23年、横山氏が大阪府議、守島氏が大阪市議として同時に初当選。現代表の吉村洋文大阪府知事も同じ時期に市議初当選しており、3人は「同期」として知られる。今回、守島氏が離党に動いたことで横山氏や吉村氏は相次いで慰留に動き、絆を取り戻そうとする姿勢を示している。
吉村代表も8日、「離党届は1週間ほど預かる。撤回してほしい」と述べ、党として守島氏らの翻意を待つ姿勢を取った。
議席返上をめぐる論点
横山副代表は「党を離れる時はその時の職を辞めることが基本。維新の看板のもとで信託を受けた。維新だから当選したことは全員が自覚すべきだ」と指摘。比例や政党支持を背景に当選した議員が離党する際には、議席返上が筋だと改めて強調した。
維新は国政での議席拡大を背景に存在感を強めてきたが、内部では執行部運営への不満も表面化している。守島氏ら3人の離党表明は、党の求心力や組織の一体性に影響を与える可能性がある。
維新に突きつけられる課題
今回の一件は、拡大を続ける維新において「党運営と議員の不満のバランス」をどう取るかを浮き彫りにした。同期メンバーによる必死の慰留は、内部対立を表に出さず結束を保とうとする動きだが、離党組が翻意するかは予断を許さない。
維新が「第三極」としての立場を固めるためには、党内運営の透明性を高め、政策論争を通じて不満を解消していく姿勢が不可欠である。同期の絆だけで解決するには限界があり、組織全体でどう信頼回復を図るのかが今後の焦点となる。