2025-08-08 コメント投稿する ▼
「夫の名誉を守るため」元県議妻がN党・立花孝志氏を刑事告訴 誹謗中傷と闘う決意
亡き夫の名誉守るために N党・立花氏を刑事告訴した元県議妻の決意
「私が夫に代わって声を上げなければ」。8日午後、神戸市内で開かれた記者会見で、竹内英明元県議(享年50)の妻は、時折言葉を詰まらせながらも毅然とした表情でこう語った。
竹内氏の死から半年以上が経過した今、妻は「NHK党」党首・立花孝志氏を刑事告訴する道を選んだ。理由は一つ、夫の名誉を回復するためだ。
沈黙を破るまでの苦悩
会見には代理人の石森雄一郎弁護士とともに出席。誹謗中傷の再燃を避けるため、妻はパーティション越しに思いを語った。表明文を読み上げた後、報道各社の質問に一つひとつ応じた。
「突然のことで何が何だかわからなかった。夫が亡くなった後の心境も思い出せないくらい混乱していた」と振り返る。中傷がやむことなく続く中で、「夫の名誉を晴らしたいと言ってくださる方もいる。
議員として懸命に働いてきた夫を知るのは私だから、代わって声を上げるべきだと思った」と心境を明かした。
虚偽と中傷への反論
妻は、立花氏が竹内氏に関して発信してきた内容を明確に否定した。「夫は黒幕ではありませんし、誰かを陥れるような策略もしていない。取り調べを受けたことも逮捕予定だった事実もない。全てが嘘で間違っています」。
そして「誹謗中傷で人が死ぬのか、そんなわけがないと思う人もいるかもしれない。しかし現実に起きている。癒える間もなく次の攻撃が襲い、希望も生きる力も奪われていく」と語気を強め、「夫がこれ以上辱めを受けず、名誉が回復されることを望みます」と訴えた。
家族も追い詰められた日々
竹内氏が亡くなってからの半年間、妻は外出を控え、人と話すこともできない生活を送った。「外に出ない生活を強いられ、声を上げたくても上げられない。家族も精神的に追い詰められた」と述懐。「もう今後同じことが起きてほしくない」と強い口調で訴えた。
今回の刑事告訴は、個人の名誉回復にとどまらず、ネット上の誹謗中傷が命を奪い得る現実を社会に突きつけるものだ。SNSの匿名性を盾にした攻撃が広がる中、この告訴がどこまで真相解明と再発防止につながるか注目される。
「立ち上がる勇気に敬意を表したい」
「誹謗中傷は言論の自由ではない」
「匿名の暴力を野放しにしてはいけない」
「こういう被害は誰にでも起こり得る」
「裁判を通じて事実が明らかになってほしい」
告訴の行方と社会的課題
刑事告訴が受理され、捜査が進むかどうかは今後の焦点だ。名誉毀損や侮辱に関する刑事手続きは立証のハードルが高く、被害者遺族による告訴は稀だ。
一方、ネット上での誹謗中傷問題は近年深刻さを増しており、侮辱罪の厳罰化や発信者情報開示の迅速化など法整備が進んできた。今回の事案は、その制度が実際に機能するかを試すケースにもなり得る。
妻が記者会見で繰り返した「もう同じことを繰り返してほしくない」という言葉は、社会全体に向けられた警鐘でもあった。