2025-06-04 コメント投稿する ▼
立花孝志氏が書類送検 兵庫知事選での虚偽SNS投稿に名誉毀損容疑
立花孝志氏が書類送検 知事選中のSNS投稿と演説が名誉毀損などの疑いに
兵庫県警は6月4日、政治団体「NHK党」党首の立花孝志氏(57)を、名誉毀損、威力業務妨害、脅迫の容疑で神戸地検に書類送検した。2024年秋の兵庫県知事選挙に関連して、県議の奥谷謙一氏(39)に対し、SNSや街頭演説を通じて虚偽の情報を流布し、社会的信用を著しく損なった疑いがもたれている。
虚偽情報の拡散と街頭演説の影響
立花氏は、知事選が告示された10月31日以降、X(旧Twitter)やYouTubeを使って、奥谷県議が「元西播磨県民局長の自殺を隠蔽した」「マスコミに圧力をかけた」などとする情報を繰り返し投稿。これらは客観的な裏付けがないまま拡散されたとされている。
さらに、11月3日には奥谷氏の自宅兼事務所前で拡声器を使って街頭演説を行い、「出てこい奥谷」「あまり脅しても、自死されても困るのでこれくらいにしておきます」などと発言。これにより奥谷氏は家族を避難させるなどの対応を迫られ、「日常生活が一変した」と語っている。
立花氏は「真実相当性がある」と主張
立花氏はこれまでに2度、県警から任意聴取を受けている。記者会見などで「発言には真実相当性がある」と述べ、名誉毀損には該当しないと主張してきた。ただし、県警は今回の書類送検に際し、「内容は明確に虚偽であり、社会的評価を著しく損なうものだった」として、刑事責任の追及が妥当と判断した模様だ。
情報漏洩の疑い 兵庫県も対応
問題となったSNS投稿の中には、元県職員の私的情報が含まれていたこともあり、兵庫県は情報漏洩の可能性を否定できないとして、YouTubeとXに対し削除を要請。第三者調査委員会による精査も進められている。
ネット上では賛否が割れる
立花氏の行動を巡って、ネット上では様々な声が上がっている。
「言論の自由にも限度がある。これは明らかに一線を越えている」
「相手の家まで押しかけて演説するのはやりすぎ」
「名誉毀損にならないと言い張るのは無理がある」
「立花氏は昔から過激。だが今回は対象が公人とはいえ行き過ぎ」
「SNSを武器にした政治活動の限界を感じる」
今後の参院選出馬にも影響か
立花氏は5月、今夏の参院選で兵庫選挙区から立候補する意向を表明しており、今回の書類送検がその動きにどのような影響を与えるか注目される。政治家によるSNS発信の責任が問われる中、有権者がこの問題をどう受け止めるかが選挙結果を左右する可能性もある。