2025-09-03 コメント投稿する ▼
福島みずほ党首が自民党内政争を批判「泥舟内での争い」 ポスト石破問題と温暖化対策を警告
福島みずほ党首が自民党内政争を痛烈批判
社民党の福島みずほ党首は9月3日、参院議員会館で記者会見を開き、自民党内で続く総裁選や政権運営をめぐる混乱を厳しく批判した。福島党首は「自民党の党内の嵐で政治が止まっている」と述べ、「選挙の時はあれだけ減税とか給付金とか、いろんなことを言っていたのに、それを議論せずに国民の窮状に背を向けている」と指摘した。
特に「選挙が終わったら関係ないという感じで、自民党の中の政争に明けくれているのは本当に情けない」と語り、国民生活が軽視されていると訴えた。その上で「国会は閉会中だが、やれる限りのことを超党派でも働きかけてやっていきたい」と、野党党首としての姿勢を強調した。
「自民党は国民不在の政争ばかり」
「減税を言っていたのに実行しないのは裏切り」
「与党の争いで政治が止まるのは許されない」
「国民生活そっちのけで情けない」
「泥舟内での争いに見える」
ポスト石破をめぐる懸念と高市氏への批判
記者会見では、石破茂首相が仮に辞任した場合の後任候補についても質問が出た。福島党首は「石破さんを応援しないが、高市さんだともっと政治が悪くなる」と懸念を示した。
その理由として「高市さんは総務大臣の時に電波を止めるという発言をした。表現の自由が社会の中になければ民主主義が失われる」と強調。自民党政治が再び強権的な体質に戻る危険性を警告した。
この発言は、自民党内の派閥抗争が「泥舟政権」として揶揄される中で、ポスト石破問題が新たな緊張を生んでいることを示している。国民の視線は政策論争ではなく、権力闘争に終始する与党の姿勢にますます厳しくなっている。
地球温暖化対策への提言
また福島党首は、気象庁が発表した今年6〜8月の全国平均気温が過去最高となったことに言及し、「新たな石炭火力発電を建設しているなど、日本の政策は温暖化を助長している」と指摘した。
さらに「省エネや再エネ利用を含め温暖化対策を政府レベル、自治体レベルで行なうべきだ」と主張。地球温暖化が異常気象や災害増加を引き起こすリスクに直結していることを強調し、エネルギー政策の転換を求めた。
社民党リブートと若者層へのアプローチ
会見では「社民党リブート」についても記者から質問が飛んだ。福島党首は「ラサール石井さんと共にスタンダップコメディをやる」「YouTubeで若者達と対談していきたい」と述べ、従来の枠にとらわれない発信活動を通じて若年層に訴える意欲を示した。
この新たな試みは、党勢が縮小傾向にある社民党にとって世代交代や支持層拡大の一歩とされる。もっとも、国会内での存在感を高めるには、具体的な政策提案と行動が不可欠だ。
福島みずほ党首が訴える自民党政争批判と温暖化対策の必要性
福島党首の発言は、自民党内の混乱を「泥舟内での争い」と断じ、国民生活を軽視する姿勢を厳しく批判したものだ。同時に、表現の自由や民主主義を守る視点、地球温暖化対策への取り組みの不足を指摘し、社民党の立場を明確にした。与党内政争に翻弄される国会運営に対し、国民がどのような判断を下すのか注目が集まる。