2025-01-30 コメント投稿する ▼
京都市、国民健康保険料を過去最大10.35%引き上げ 高齢者や低所得者に打撃
国民健康保険料引き上げの背景
高齢化と医療費の増加:日本全体で高齢化が進行し、医療給付費が増加している。特に京都市では、前期高齢者(65~74歳)の1人当たり医療費が全国平均を13%上回っている。
被保険者の所得状況:国民健康保険の加入者は、低所得者や高齢者の割合が高く、所得の伸び悩みが保険料収入に影響を及ぼしている。
府への納付金の増加:京都府内の市町村では、府に支払う納付金が大幅に増加しており、これが各自治体の財政を圧迫している。
他自治体の動向
京都府内では、京都市以外の13市町が2024年度に国民健康保険料の引き上げを予定している。例えば、綾部市では17.8%の引き上げを予定しており、府への納付金増額が主な要因となっている。
高齢者や低所得者層への影響
保険料の引き上げは、高齢者や低所得者層にとって大きな負担となる。特に、物価高騰や年金の目減りなどで生活が厳しくなる中、保険料の増加は受診控えや生活の質の低下を招く恐れがある。
今後の見通し
京都市では、一般会計からの財政支援や基金の活用により、これまで保険料の上昇を抑制してきたが、基金の残高もわずかとなっており、今後はさらなる保険料の引き上げが検討される可能性が高い。
このように、国民健康保険料の引き上げは、財政運営や社会構造の課題が背景にあり、特に高齢者や低所得者層への影響が懸念される。