2025-07-28 コメント投稿する ▼
田村智子氏「自公少数は政治転換の好機」──共闘と減税で未来を切り拓く
田村智子委員長が語る「政治の転換点」──自公少数に追い込んだ今、何をなすべきか
日本共産党委員長の田村智子氏が28日、東京都内で開かれた全国革新懇(全国革新懇話会)の代表世話人会に出席し、参院選の結果と今後の政治情勢について意見を交わした。参議院選挙での自民・公明両党の敗北を「歴史的転換の第一歩」と位置づけた田村氏は、共闘の成果を強調しつつ、今後の課題として「排外主義の封じ込め」と「消費税減税の実現」を強く訴えた。
会合では、市民と野党の共闘が32の1人区のうち17選挙区で候補者一本化に成功し、12選挙区で勝利したことが報告され、その象徴的な成果として田村氏の名も挙がった。日本共産党の新体制発足後、初の全国規模選挙をリードした田村氏は、野党共闘と市民の連携を今後さらに強化する決意を明確にした。
田村委員長「共闘は“止むにやまれぬ国民の声”に応えたもの」
田村氏は冒頭、参院選での市民と野党の共闘について「これは単なる選挙の便宜的な連携ではない。自民党政治の閉塞に対し、“なんとかしてほしい”という国民の切実な声に応えた行動だ」と述べた。
また、「野党の中で対話し、ぶつかり合いながらも候補者を一本化できた選挙区でこそ、勝利が生まれた。やはり共闘は政治を動かす現実の力だという確信を、私自身さらに深めている」と語った。
「市民が声をあげ、野党がまとまれば、政治は変えられる」
「共闘を壊す言動には断固として立ち向かう。信頼の積み重ねがすべて」
「“野党がまとまらない”という言い訳は、もう通用しない」
「私たちは“正直で、ぶれない政治”を貫く」
「今こそ、次の総選挙へ共闘の新たな段階を築くべき」
田村氏はまた、自身が現場で対話した若者や女性たちの声を紹介し、「消費税の減税を求める声は、かつてなく広がっている。次の国会ではこれを最大の争点にすべきだ」と力を込めた。
“危険な逆流”に警鐘 極右的潮流との闘いも強調
田村氏は会合で、参政党など一部の極右勢力の発言や排外主義の拡散にも言及。「自公少数という成果の一方で、私たちは“危険な逆流”とも向き合わなければならない。ここで踏みとどまらなければ、日本の民主主義は壊される」と厳しい表情で語った。
特に、女性蔑視やマイノリティ差別を繰り返す政治的発言に対し、「絶対に黙ってはいけない。これは思想の違いではなく、人間の尊厳に対する冒涜だ」と明言。「共闘には理念がある。それを大切にする運動を、全国各地で支え合って育てていきたい」と呼びかけた。
“減税と共闘”を掲げて 新たな運動へ
会合では田村氏の提起を受け、参院選の結果を受けた声明案の取りまとめや、共闘強化と消費税減税を柱とした交流集会の開催が確認された。田村氏は「自公政権が国民多数の支持を失った今、私たちは“要求実現の政治”を打ち立てる責任がある」と締めくくった。
沖縄から報告された「高良沙哉氏の勝利は知事選へつながる大きな一歩」との声にも、「地域からの変化こそ、中央政治を動かす源」と応じ、地方と中央の連携の必要性を強調した。