2025-05-08 コメント投稿する ▼
日本共産党・田村智子委員長が「資本論ゼミ」参加呼びかけ 志位和夫氏が講師を務めるオンライン学習
資本論ゼミに注目集まる 田村智子委員長が参加を呼びかけ
日本共産党の田村智子委員長は5月8日、国会内で行った記者会見で、学生向けのオンラインゼミ「いま『資本論』がおもしろい」への参加を呼びかけた。このゼミは民青同盟が主催し、志位和夫議長が講師を務めるもので、マルクスの『資本論』を通じて資本主義の本質や未来社会への視点を学ぶことを目的としている。
田村委員長は、「『資本論』は日本共産党の科学的社会主義の理論の核心をなすものであり、資本主義がどのように生まれ、どんな仕組みで搾取が行われているのかを理解するうえで非常に重要です」と語った。さらに、このゼミは現代社会が抱える問題—気候変動、貧困、格差、長時間労働—を根本から捉える力を養う機会だと強調した。
若者に向けた学びの場を強調
田村委員長は、特に若者に向けたこの学びの場を重視しているとし、「ただ学ぶだけでなく、学んだ知識を社会を変える力にしてほしい」と呼びかけた。また、自身もこのゼミを楽しみにしていると述べ、講師の志位議長の講義に期待を寄せた。
彼女は、資本主義が生み出す矛盾を理解し、社会をより良くしていくための哲学的・理論的な基盤として、『資本論』は大きな意義を持つと強調。「このゼミを通じて、社会を変えるための視点を身につけてもらいたい」と述べた。
気候危機や格差問題もテーマに
田村氏はまた、資本主義による気候危機や格差拡大といった問題に触れ、これらは資本主義の構造的な問題であると指摘。資本主義は利益の追求を優先し、環境や人々の生活を犠牲にしてきたとし、その理解なくしては現代の課題を解決することは難しいと語った。
特に気候変動については、再生可能エネルギーの普及や公正な分配による持続可能な社会への転換が必要だと述べ、参加者にこうした視点を学ぶことの重要性を訴えた。
奨学金制度の改善も主張
また、日本共産党は学生を支援するため、奨学金制度の抜本的な改善を提案している。田村委員長は、現行の奨学金制度が多くの学生にとって負担となっている現状を指摘し、「学生が安心して学べる環境を整えることが社会の責任だ」と強調。特に無利子奨学金の拡充や給付型奨学金の創設を求めている。
* 日本共産党の田村智子委員長が、学生向けオンラインゼミ「いま『資本論』がおもしろい」への参加を呼びかけた。
* ゼミでは、志位和夫議長が『資本論』の講義を担当。資本主義の本質や社会変革の視点を学ぶ内容。
* 田村委員長は、このゼミを通じて、気候危機や格差、長時間労働といった現代の課題を理解し、社会を変える力を養うことを期待している。
* 日本共産党は奨学金制度の改善も訴え、無利子奨学金や給付型奨学金の導入を提案している。
このオンラインゼミは、多くの学生に社会の本質を見つめ直し、未来を切り拓くきっかけとなることを期待されている。