2025-04-12 コメント投稿する ▼
都議選に向け「暮らし守る都政」訴え 共産党幹部が都内各地で支持呼びかけ
田村委員長は葛飾区で、参院東京選挙区予定候補の吉良よし子氏、都議予定候補の和泉なおみ氏とともに演説に立ち、「今の自民・公明政権と真っ向から対峙できるのが共産党。都民の切実な声を都政に届けるため、ぜひ押し上げてほしい」と呼びかけた。
実績と政策で勝負
田村氏は、都議団幹事長として実績を積んできた和泉氏を紹介。学校給食費の無償化やシルバーパス(高齢者向け交通パス)の負担軽減、補聴器の購入費助成など、「暮らしに寄り添う施策を数々実現してきた」と述べた。
また、共産党都議団が発表した物価高対策にも言及し、中小企業への賃上げ支援、水道料金の引き下げ、家賃補助、子どもの交通費支援などを掲げ、「生活の土台を支える施策こそ、いま必要だ」と力を込めた。
さらに、都市再開発によって住宅や家賃が高騰している現状を批判し、「『稼ぐ東京』ではなく、『住み続けられる東京』をつくることが政治の役割だ。それをはっきり言えるのは共産党しかいない」と主張した。
国政でも変化の波を
都政にとどまらず、田村氏は国政との連動にも言及。共産党が消費税減税を強く訴えてきた結果、他党からも減税の声が出てきたとし、「しっかりと財源を示して主張してきたからこそ、政策の流れを変える力がある」と語った。
吉良氏は、自らが国会で学校給食無償化を追及し、文部科学相から前向きな答弁を引き出した経緯を紹介。理不尽な校則や就職活動でのセクハラ、生理用品の無償提供など「一人ひとりの困りごとに寄り添い、解決に向けて声を上げてきた」と述べた。
「オール与党」からの脱却を
和泉氏は都議会の構図について、「かつてのオール与党体制に風穴を開け、都民本位の議会に変えてきた」とアピール。共産党が都議会野党第1党として、他の野党と連携しながら3分の1の議席で重要案件を動かしているとし、「この力をもっと強くして、さらに暮らしに役立つ都政を実現したい」と訴えた。
演説後には、田村氏が参加した入党懇談会で、聴衆の女性が「困っている人を本気で助けようとする熱意がすごい」と語り、入党を決意する場面も見られた。
共産党は、都民の暮らしを守る政策と実績を武器に、議席拡大と都政改革を目指している。