2025-08-30 コメント投稿する ▼
田村智子委員長と高校生が語る未来 差別・校則・鉄道・第1次産業まで
田村智子委員長と高校生が語る未来
日本共産党の田村智子委員長が8月30日、党本部で開かれた「高校生サマーセミナー」に参加し、全国から集まった25人の高校生と3時間にわたり議論を交わした。テーマはヘイトスピーチから校則、鉄道政策、第1次産業まで幅広く、生徒からの率直な疑問に田村氏が一つひとつ応じる形で進んだ。参加者からは「刺激的だった」「政治を身近に感じた」との感想が相次いだ。
「参院選で排外主義とたたかうと表明してくれて生き延びられた」
「靴下の自由化って言われても全然自由じゃない」
「地方鉄道を守る政策があるのか知りたい」
「第1次産業をもっと支援してほしい」
「平和であってほしい、戦争はだめだ」
ヘイトスピーチへの危機感と政治の責任
愛知県の高校2年生は、参院選時にヘイトスピーチが拡散し「怖かった」と吐露。田村氏は「差別や分断は許されない。政党や政治家が責任を持って対処すべき」と答え、排外主義に立ち向かう民主的な連帯の必要性を強調した。自民党政治の下で差別が温存されていることを指摘し、社会全体で克服していく姿勢を示した。
校則をめぐる疑問と子どもの権利
東京都の中学2年生は「靴下は自由と言われても、実際には細かい条件がついている。生徒の意見が届いていない」と語った。田村氏は国連の子どもの権利条約を紹介し、「意見表明が尊重されることは学校でも大切。競争と管理教育を見直し、意見が大事にされる経験が必要」と応じた。
鉄道・農業など暮らしに直結する政策
神奈川県の高校3年生からは「地方鉄道の老朽化や廃線への対策は」との質問が出た。田村氏は「レールは国が責任を持ち、車体は民間が担う上下分離方式」を提案し、国土の基盤として鉄道を守る考えを示した。
また埼玉県の高校生は「農業や林業の実習で第1次産業の弱さを感じる」と発言。田村氏は「第1次産業は基幹的な労働で予算投入は当然。農家から『自民党ではだめだ』という声が上がっている」と述べ、支援強化を約束した。
高校生の感想と共産党への印象
参加した高校生からは多様な声が寄せられた。「共産党は悪い印象ばかりだったが、実際は民主主義の一翼を担っていると感じた」「消費税減税を財源まで議論していたのが印象的」「学費や校則など身近な話題が出て引き寄せられた」といった意見が相次いだ。
さらに、平和問題やジェンダー、多文化共生についても活発に意見が交わされ、「戦争は絶対だめ」「外国ルーツの友人がいるので差別は許せない」「共産党の本部が再エネで電力を賄っているのはかっこいい」といった声があがった。
政治参加への入り口としての意義
田村氏は自身の学生時代を振り返り、学費値上げや核兵器廃絶運動に触れて「おかしいと思ったら変える道があると学び、20歳で入党した」と語った。最後に「刺激的な時間だった。高校生の願いを実現するツールをつくりたい」と締めくくった。
参加者からも「政治を身近に感じた」「経済政策を具体的に学べた」「もっと知りたい」「話し合いが大事だと感じた」との感想が相次ぎ、政治への関心を深める機会となった。