2025-06-02 コメント投稿する ▼
選択的夫婦別姓に現実路線 国民・玉木代表が立憲との協議を否定
玉木代表、立憲との共闘に慎重姿勢 夫婦別姓めぐる温度差浮き彫りに
選択的夫婦別姓の導入をめぐり、国民民主党の玉木雄一郎代表は、立憲民主党との法案協議について慎重な立場を明確にした。玉木氏は「立憲とうちが仮に協力したりしても法案は通らないんですよ」と述べ、野党間での共闘によって制度導入が実現するとは考えていない姿勢を強調した。むしろ、社会全体における幅広い理解と、与党を含めた合意形成こそが必要だと主張している。
立憲は歩み寄りに前向き 法案一本化を模索
一方、立憲民主党の辻元清美代表代行は、両党の法案に違いはあるものの、根本的な理念には隔たりがないとし、「お互いどう歩み寄れるのか協議していけたらいい」と前向きな姿勢を示している。特に、制度導入に向けて野党で連携することで、世論への訴求力を高めたいとの思惑も透けて見える。
両党が提出した法案では、子どもの姓の決定方法に違いがある。立憲案は夫婦間の協議によって決定するとし、国民民主案は婚姻時に筆頭者を定め、子どもはその姓を名乗ることを基本とする。こうした差異が法案一本化を困難にしている背景だ。
与党の壁と現実的戦略
現実問題として、与党である自民党や公明党が夫婦別姓の導入に消極的な中、野党が単独で提出した法案は成立の見通しが極めて低い。玉木氏は、こうした状況を冷静に見極めた上で「野党だけでまとまっても意味がない」と指摘し、与党内にも浸透するような議論の積み重ねが不可欠だという考えを示している。
これにより、国民民主は「現実的改革政党」としての立ち位置を意識し、立憲のような理念先行型の政治手法とは一線を画した対応を取ろうとしているのがうかがえる。
ネット上の反応 理想と現実のギャップに議論沸騰
SNS上では、今回の玉木氏の発言に賛否が広がっている。制度導入を望む声がある一方で、現実的な進め方に理解を示す意見も見られる。
「立憲と共闘しなければ法案は通らないと思うけど…」
「制度には賛成だけど、実現の道筋をどう描くかが大事」
「玉木さんの言う『幅広い合意』は確かに必要」
「この問題は政争の具にせず、建設的な議論をしてほしい」
「野党だけで盛り上がっても、与党が動かないと始まらない」
選択的夫婦別姓の議論は、世代や立場によって温度差が大きいテーマだ。今後も、政策実現に向けてどのような戦略で政党が動いていくのか、注視されることになる。