2025-05-26 コメント投稿する ▼
国民民主党、参院選前に支持率下落で試練 玉木代表のリーダーシップに注目集まる
支持率低下に直面する国民民主党、問われる選挙戦略
国民民主党が、2025年夏の参院選を控えて揺れている。かつて「現実的な政策」「中道改革路線」として一定の評価を受けていた同党だが、ここにきて世論調査で支持率が下降傾向に転じており、党内外で不安の声が広がっている。
4月から5月にかけて主要メディアの世論調査では、同党の支持率が軒並み数ポイント減少。SNSでは、比例代表候補として発表された議員経験者の起用に対して批判的な投稿が相次いでおり、かつてネット上の応援を追い風に躍進した政党としては、今回の反応を軽視できない情勢だ。
山尾氏らの擁立が波紋を広げる
今月中旬、国民民主党は元衆院議員の山尾志桜里氏、元参院議員の須藤元気氏ら4名を比例区で擁立すると発表した。だが、過去の言動に注目が集まり、SNSでは即座に「支持できない」「党が変わった」といった書き込みが広まった。
特に山尾氏は、かつて週刊誌報道でスキャンダルに晒された経緯があり、一部の支持層からは「信頼を損ねる人選」との声が上がっている。また、須藤氏に関しては、党が進める原発活用方針とは異なる姿勢が過去に見られたこともあり、支持層との間に温度差が浮き彫りとなっている。
玉木代表は説明と対話で対応
こうした批判に対し、玉木雄一郎代表は街頭演説などで「党が成長する過程では、課題も出てくるが、しっかり乗り越えていく」と説明。さらに候補者には、党方針と異なる主張をしないことを確認書で誓約させたと明かした。
また、問題の沈静化を図るため、「候補者の過去をどう見るかより、今後党の方針に忠実に従うかどうかが重要」と強調。党幹部や支持者にも丁寧な説明を重ねる構えを見せており、反発の鎮静化を模索している。
地方選や不祥事対応でも試練
党の勢いにも陰りが見え始めている。和光市議補欠選挙では自民候補に敗北し、「これまでの勢いが止まった」との指摘も出ている。また、神奈川県連では政治資金収支報告書の未提出問題を受け、横浜市議が幹事長職を解任されるなど、足元の体制にも揺らぎがある。
一方で、前農水相の不適切発言を巡る対応では、当初「辞任に値しない」と発言した玉木氏が、党内意見を受けて最終的に更迭を求める方針に転じるなど、柔軟な対応力も見せている。
ネットユーザーの声
SNSでは多様な意見が飛び交っている。
「山尾さんはちょっと勘弁…こんな流れになるとは」
「須藤元気が出てくるとか、もう支持やめる」
「党の現実路線が良かったのに、台無しにしないで」
「説明して納得させてくれればまだ応援したい」
「玉木さんの対応には期待してるけど、人選は慎重に」
国民民主は何を問われているのか
玉木代表が掲げる「現実に根ざした改革」路線は、多くの有権者に一定の評価を受けてきた。その一方で、今回の人選は、その実行力や誠実さが本物かどうかを有権者が見極めようとしている試金石ともいえる。
支持率の下落が一時的な調整なのか、それとも構造的な支持離れの始まりなのかは今後の対応次第だ。参院選本番まで残された時間は少なくない。国民民主党がこれまでの信頼と実績をどう守り抜くか、玉木氏のリーダーシップに大きな注目が集まっている。