2025-05-04 コメント投稿する ▼
「保守が強い地域ほど自民党離れ」玉木代表が指摘 国民民主が参院選へ攻勢強化
玉木代表が山口で演説 保守地盤で自民離れ進むとの分析
~「保守こそ現実を見ている」 国民民主、参院選へ訴え強化~
国民民主党の玉木雄一郎代表は5月4日、山口市のJR新山口駅前で街頭演説を行い、参議院選挙に向けた決意を表明した。玉木氏は、昨年の衆議院選挙での躍進を引き合いに出しつつ、保守地盤での「自民党離れ」が進んでいると分析。有権者の間に広がる保守政治家への不信感を突き、「本物の保守政党」としての国民民主党の立場を強調した。
自民党離れと保守層の再編
・玉木氏は「保守が強いところほど自民党離れが進んでいる」と述べた。
・保守的な有権者ほど、安全保障や経済政策における現実路線を求めており、自民党の変質に不満を募らせているという。
・とりわけ、かつて保守的言動で支持を集めた石破茂首相(現職)が政権に就いて以降、リベラル寄りともとれる姿勢に転じたことで「言っていることとやっていることが違う」との批判が出ている。
・こうした傾向は他の保守系自民党議員にも見られ、有権者は「選挙の時だけ保守を装う偽装保守」と冷ややかな視線を向けている。
「手取りを増やす」政策を前面に
・玉木氏は「手取りを増やす経済政策こそが政治の役割」と訴えた。
・ガソリン税の暫定税率廃止や、実質賃金を引き上げるための減税政策の実現を強調。
・「参院選で仲間を増やし、暮らしと国の姿を変えていく」と支持を呼びかけた。
・国民民主党は、政策実現のために自公とも野党とも「是々非々」で向き合う立場をとっている。
保守地盤・山口での支持拡大
・2021年衆院選で、国民民主党は山口県内での比例得票数を前回の約4倍に伸ばし、中国ブロックで初の議席を獲得。
・全国でも比例28議席(公示前の4倍)を得るなど躍進した。
・山口県は保守色が強い地域だが、自民党への不満や「実行力ある野党」への期待が高まりつつある。
・玉木氏は「この地で風を起こし、全国に広げていきたい」と語った。
偽装保守への疑念と国民民主の挑戦
・かつて保守的な姿勢で注目を集めた政治家たちが、政権入り後にその主張を曖昧にし始めたことに、有権者の間では「期待はずれ」の声が広がっている。
・憲法、安全保障、経済の根幹政策において、自民党はリベラル的妥協や日和見が目立ち、本来の保守支持層が離反している。
・玉木氏は「信念を貫き、現実に根ざした政治を行うのが国民民主の姿勢だ」と語り、信頼回復を目指す。