2025-04-20 コメント投稿する ▼
泉房穂氏との“決別” 国民民主が兵庫選挙区に独自候補擁立 玉木代表「責任ある判断」
国民民主党、参院兵庫選挙区に独自候補擁立 泉房穂氏支援から方針転換
国民民主党は4月20日、今夏の参議院選挙兵庫選挙区(改選数3)において、元経済産業省職員で公認会計士の多田ひとみ氏(44)を公認候補として擁立すると発表した。これにより、同党は当初支援を検討していた元明石市長・泉房穂氏(61)から方針を転換し、独自候補で選挙戦に臨むこととなった。
泉氏の発言が方針転換の契機に
国民民主党は当初、無所属での出馬を表明していた泉氏の支援を検討していた。しかし、泉氏が3月24日の出馬会見で「魅力的な政党がない」と発言したことを受け、同党はこの発言を「公党に対する敬意を欠いた」と問題視。玉木雄一郎代表(55)は、自身のX(旧ツイッター)で泉氏の発言を批判し、独自候補擁立の方針を示した。
多田氏の経歴と擁立の背景
多田氏は経済産業省での勤務経験を持ち、35歳で公認会計士試験に合格した経歴を持つ。玉木代表は、多田氏が就職氷河期世代であることに触れ、「われわれ、就職氷河期世代対策を進めていくということで決定をした」と述べ、多田氏の擁立が同党の政策方針と一致していることを強調した。
記者の質問に対する玉木代表の回答
記者会見では、一部の記者から「多田さんを擁立したのは(泉氏に)玉木代表のメンツをつぶされた腹いせですか」との質問が出た。これに対し、玉木代表は「面白い質問ですね」とかわした後、「泉さんは無所属でしたから。われわれが原則、公認候補者で戦う。国民民主党の受け皿を、兵庫県民の皆さんに示していくというのは、私たち公党としての責務」と述べ、独自候補擁立の正当性を主張した。
兵庫選挙区の候補者状況
兵庫選挙区では、自民党現職の加田裕之氏(54)、公明党現職の高橋光男氏(48)が改選を迎えるほか、多田氏、泉氏、共産党新人で元兵庫県議の金田峰生氏(59)、参政党新人の藤原誠也氏(36)が立候補を表明している。多党化が進む中、各候補者の政策や支持基盤が注目される。
- 国民民主党は参院兵庫選挙区に多田ひとみ氏を擁立。
- 当初支援を検討していた泉房穂氏の発言を問題視し、方針転換。
- 多田氏は経産省勤務経験と公認会計士資格を持つ氷河期世代。
- 玉木代表は独自候補擁立の正当性を強調。
- 兵庫選挙区では多党化が進み、各候補者の動向が注目される。