2025-10-14 コメント投稿する ▼
玉木雄一郎氏が労組に方針説明、ドロ船自民にも野党連立にも乗らず独自路線貫く判断
玉木氏はこれらの労組幹部に対し、エネルギーや外交安全保障などの基本政策が一致しない政党と連立政権を組むことは難しいとの方針を伝えました。 立憲民主党とは安全保障やエネルギー政策で隔たりがあり、立民との連携も難しいとの考えを示しました。
国民民主党の玉木雄一郎代表は2025年10月14日午前、支援を受ける連合傘下の産業別労働組合幹部らと東京都内で会談し、首相指名選挙を巡る方針を説明しました。玉木氏はその後の記者会見で、党の考え方を理解いただいたと述べ、自民党とも立憲民主党とも安易に組まない慎重な方針を明確にしています。
過半数届かぬ自民と距離保つ
関係者によると、国民民主側は会談で、自民党と組んでも衆院で過半数に達しないとして、自民と一定の距離を保つ方針を伝達しました。公明党が連立を離脱したことで、自民党は単独で196議席にとどまり、過半数の233議席に大きく届いていません。
国民民主党は繊維やサービス業でつくるUAゼンセン、自動車総連、電機連合、電力総連の4つの産別から支援を受けています。玉木氏はこれらの労組幹部に対し、エネルギーや外交安全保障などの基本政策が一致しない政党と連立政権を組むことは難しいとの方針を伝えました。
「玉木さんの判断は正しい、どっちに転んでも泥船」
「政策が合わないのに数合わせで組むのは無責任」
「国民民主は独自路線を貫いて存在感を示すべき」
「自民のドロ船にも野党の烏合にも乗らないのは賢明」
「労組にきちんと説明するあたり誠実な対応だ」
立民とは政策で根本的相違
立憲民主党とは安全保障やエネルギー政策で隔たりがあり、立民との連携も難しいとの考えを示しました。玉木氏は14日午前の記者会見で、仮に野党が連立政権を組む場合は、安全保障政策、原発を含むエネルギー政策は一致させておかないと政権もがたがたすると明言しています。
特に安全保障に関しては寸分の揺らぎも許されない状況にあると強調しました。立憲民主党は野党候補の一本化をめざしており、玉木氏を統一候補とする案を提起していますが、これは国民民主党に政策転換を迫るものであり、受け入れがたいものです。
政策理念を曲げてまで権力に近づくことは、国民民主党の支持者や労働組合を裏切ることになります。玉木氏の慎重姿勢は、党の信念を守る責任ある判断といえるでしょう。
どちらに転んでも得がない
自民党と組めば、ドロ船政権の一部となり、政治とカネの問題や高市早苗総裁の保守的政策に巻き込まれるリスクがあります。過半数にも届かない連立では、国民民主党の政策を実現する力もありません。
一方、立憲民主党との野党連立は、安全保障やエネルギー政策で根本的に相容れない政党との連携です。政権運営の基盤が脆弱なだけでなく、国民民主党の支持基盤である産業別労組の理解も得られません。
連合傘下の産業別労組のうち、自治労や日教組は立憲民主党に、UAゼンセンや自動車総連は国民民主党にそれぞれ組織内候補を送り込んでいます。連合関係者が最悪の事態と呼ぶのが、立民と国民民主が与野党に分かれるパターンです。
玉木氏は労組幹部に丁寧に説明し、理解を得る努力をしています。これは政党としての誠実さの表れであり、数合わせの政治に走らない姿勢として評価されるべきです。
独自路線で存在感発揮へ
首相指名選挙での野党候補一本化をめぐり、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3党の幹事長が14日午後に会談する予定です。玉木氏は記者会見で基本政策で立民と隔たりがあると指摘し、連携に慎重な姿勢を改めて示しました。
国民民主党は与党でも野党でもない、独自の立場から政策ごとに是々非々で判断する方針です。これは無責任な態度ではなく、政策本位の政治を実現するための戦略的判断といえます。
衆院会派の議席数は、立民148、維新35、国民民主27で、野党3党の合計は210議席です。対する与党は自民196、公明24で、公明が自民に協力しなければ野党3党が上回ることになります。
しかし、数の論理だけで政権を運営することはできません。玉木氏の慎重姿勢は、政治の混乱期において、党の理念と政策を守りながら国益を優先する責任ある態度として、再評価されるべきです。