2025-09-03 コメント投稿する ▼
玉木雄一郎代表「自民総裁選なし、森山幹事長続投」 年内解散を見据えた政局予測
玉木雄一郎代表が描く政局予測 総裁選見送りと森山幹事長続投
国民民主党の玉木雄一郎代表は3日、自身の動画配信で自民党の臨時総裁選をめぐる見通しを示し、「総裁選なし、森山裕幹事長続投」と断言した。参院選大敗を受けて自民党内では「石破降ろし」の動きが広がっているが、玉木氏は「首相側が衆院解散をちらつかせ、総裁選前倒しは実現しない」と分析した。さらに、辞意を示した森山氏についても「石破首相にとって不可欠な存在であり続投する」との予測を語った。
玉木氏は「当たったら褒めてほしい。はずれたらごめんなさい」と前置きしつつ、自らの予測に自信をのぞかせた。総裁選実施の可否は8日に国会議員と都道府県連代表の投票で決まるが、石破政権は支持率が上昇傾向にあることを背景に求心力を保ちつつあるとみられる。
「全ての道は森山に通ず」 幹事長人事の行方
玉木氏は森山氏を「野党とのパイプ役であり、意思決定の中心人物」と位置付け、「全ての道は森山に通ず」と表現した。森山氏は「進退伺」を提出したが、これは辞意ではなく首相の判断に委ねる形であり、石破首相が強く続投を望んでいると解説した。
一部では幹事長代行への「降格」案も取り沙汰されているが、玉木氏は「石破政権を支えるには森山氏の存在が不可欠」と強調。特に補正予算や来年度予算の成立を見据えると、与野党協力をまとめ上げられる幹事長としての役割は重みを増すと語った。
補正予算と与野党連携 政権運営の見通し
玉木氏は今後の政権運営について、物価高への追加経済対策とそれに伴う補正予算の審議が焦点になると指摘した。特に石破首相が一律2万円の給付案を修正する方針を示したことに注目し、「野田佳彦代表率いる立憲民主党は賛成に回る可能性が高い」と分析。立民が賛成すれば補正予算の成立は確実となるとの見通しを示した。
さらに来年度予算案については、「教育無償化」を掲げる日本維新の会が賛成に回る可能性を挙げ、与野党が部分的に歩調を合わせるシナリオを提示した。玉木氏は「首相と野田代表は気脈を通じている」とも述べ、与野党協力の裏側にまで踏み込んだ見方を示した。
年内解散の可能性と候補者擁立
玉木氏は「来年度の予算や補正が通らないということになれば、首相が『国民に聞いてみよう』と解散・総選挙に踏み切る可能性がある」と警鐘を鳴らした。早ければ年内、遅くとも年明けの衆院解散を想定し、国民民主党として候補者擁立を急ぐ必要があると強調した。
ネット上では今回の発言に賛否が広がっている。
「玉木代表の予測は現実的だと思う」
「森山幹事長が続投なら政権は持ちこたえるかも」
「石破政権は泥舟政権なのに、続投しても国民の不信は拭えない」
「補正予算を人質に野党を取り込む手法は危うい」
「結局は解散総選挙で国民に審判を仰ぐしかない」
こうした声からも、政権の延命策に冷ややかな視線が注がれていることがうかがえる。
自民党総裁選見送りと年内解散シナリオ
玉木氏の読み通りに総裁選が見送られ、森山幹事長が続投すれば、石破政権は一時的な安定を確保できる可能性がある。しかし、それは同時に「泥舟政権」を抱え込むリスクでもある。与野党協力を取り付け補正予算を成立させても、参院選大敗で傷ついた信頼が回復する保証はない。
結局、石破首相が年内か年明けの衆院解散に打って出るかどうかが、政局の最大の焦点となる。玉木代表の予測は、その前哨戦を見据えた野党側の戦略的な布石ともいえる。