2025-03-18 コメント: 1件 ▼
奈良県議会、令和6年度予算案を否決 山下知事、反対議員名を公表し不満露わに

奈良県議会予算委員会は本日、令和6年度の当初予算案を反対多数で否決しました。この事態に対し、山下まこと知事は自身のX(旧Twitter)で反対した議員名を列挙し、強い不満を表明しました。
■予算委員会での賛否の状況
反対:荻田義雄、永田恒、芦高清友、疋田進一、若林かずみ(以上5名、自民党・無所属の会)、山村幸穂(日本共産党)
賛成:中川崇(日本維新の会)、大国正博(公明党)、森山賀文(新政なら)
否決された予算案は、県立医大付属病院や西和医療センターの建て替え、防災拠点の整備、介護予防の推進、発達障がい児の支援、高校授業料無償化の拡充、不妊治療への助成、ベビーシッター利用料の助成など、県民生活に直結する重要な項目を多数含んでいます。
■反対派の主張と背景
反対に回ったのは、自民党・無所属の会の議員5名と日本共産党の議員1名です。反対派は、予算案の内容よりも、山下真知事の政治姿勢や県政運営に対する不満を表明していると見られます。
特に、令和5年度の決算で、荒井前知事が進めていた大型公共工事の予算を執行しなかったことを不認定としたことが、今回の否決の背景にあるとの指摘があります。山下知事は、自民党などの意向を踏まえ、防災拠点の整備や日韓音楽交流イベントの予算を修正したにもかかわらず、否決に至ったことに困惑の色を隠せないようです。
■山下知事の訴え
山下まこと知事は自身のX(旧Twitter)で、「県民の皆さんの生活に直結する予算。しかも、防災拠点の整備や日韓音楽交流イベントについては自民党等の意向を踏まえ当初の案を変更して予算を計上しています。にもかかわらずの否決。一体、どうしろと言うのでしょうか。」と、今回の否決に対する憤りと、県民生活への影響を強く訴えました。
さらに、「本会議では本日反対に回った県議以外の県議の皆さんの良識で可決されることを祈ります。」と述べ、3月25日の本会議での可決に期待を寄せました。