2025-10-07 コメント投稿する ▼
高市早苗総裁に地元・奈良から期待の声 山下真知事「課題解決を」生駒市長「政策力は圧倒的」
特に経済安全保障や教育政策への期待を強調し、「どんどん政策を実現していただきたい」と述べた。 また、高市氏がこれまで重点政策として掲げてきた経済安全保障や技術研究支援についても、地元企業から注目が集まっている。 教育面では、生駒市が推進するデジタル教育の取り組みが政府方針と重なる点も多く、「地方の成功例を全国に広げるリーダーになってほしい」との期待が上がっている。
奈良県知事「県政課題の解決を期待」 高市総裁誕生で地元に高まる期待
自民党の高市早苗衆院議員(奈良2区)が党総裁に就任し、首相指名を控える中、地元・奈良県では歓迎と期待の声が相次いでいる。山下真知事は7日の定例会見で、「県が抱える課題をよくご存じだ。県政の課題解決がよりスピーディーに進むことを期待している」と述べた。
山下氏は、長年の懸案である京奈和自動車道の全線開通をはじめとする道路整備の進展を挙げ、「国の直轄事業として一層のスピード感を持って取り組んでほしい」と期待を寄せた。また、毎年恒例となっている11月の「柿の進呈」時に、高市氏と面会し県政支援を直接要請する考えを明らかにした。
地元首長から次々とエール 「政策力は圧倒的」
奈良県生駒市の小紫雅史市長も取材に対し、「女性初の総裁で、政策力は自民党内でも圧倒的だ」と評価した。特に経済安全保障や教育政策への期待を強調し、「どんどん政策を実現していただきたい」と述べた。
「地域の声を知る人が国のトップになるのは心強い」
「高市さんは奈良の課題を一番理解している政治家だと思う」
「京奈和道の全線開通をぜひ現実にしてほしい」
「首相になっても地元のことを忘れないでほしい」
「女性が国のリーダーになる時代が来たのは誇らしい」
こうした声は、女性初の自民党総裁への期待感に加え、地元出身の政治家が国政の頂点に立つという誇りの表れでもある。県庁関係者の一人は「奈良はこれまで国の支援が後回しにされてきた印象があったが、ようやくチャンスが巡ってきた」と話す。
「地元の声を政策に」 インフラ・観光・教育に注目
奈良県では近年、観光需要の回復や物流拠点整備などが地域経済の課題となっている。とくに京奈和自動車道は、奈良・和歌山・京都を結ぶ交通の大動脈であり、沿線の経済効果が期待されている。山下知事は「交通ネットワークの整備は県の成長戦略の要だ。国との連携が欠かせない」と述べた。
また、高市氏がこれまで重点政策として掲げてきた経済安全保障や技術研究支援についても、地元企業から注目が集まっている。中小企業経営者からは「技術を守るという考え方を地方にも広げてほしい」との声も聞かれる。教育面では、生駒市が推進するデジタル教育の取り組みが政府方針と重なる点も多く、「地方の成功例を全国に広げるリーダーになってほしい」との期待が上がっている。
課題は「国益と地域利益の両立」
一方で、地元には冷静な見方もある。高市氏が首相となれば、国政の舵取りに追われ、地元との距離が広がる懸念も指摘されている。県内の政治関係者は「奈良出身とはいえ、国益を最優先にするのが首相の責務。地元優遇と取られない形で成果を出すことが重要だ」と話す。
また、政権の安定には経済再生と減税政策が不可欠との意見も多い。特に地方では物価上昇と実質賃金の停滞が続いており、景気対策と同時に、地方の活力をどう引き出すかが問われる。
政治評論家の一人は「高市氏は理念型の政治家だが、首相としては現実的な調整力が求められる。理想を掲げながら、地域と国をどうつなぐかが最大の課題になる」と分析する。
「奈良から日本を変える」 地元に芽生える誇り
地元奈良では、高市氏が首相となることで「地方の声を国政に届けられる」との期待が高まっている。女性として初の総裁・首相誕生は象徴的な意味を持つが、それ以上に問われるのは、地方発の課題解決力だ。
高市氏がかねてから主張してきた「現場主義」「責任ある政治」を実行できるかどうか。地元の期待を背負いながら、日本全体の舵を取る新政権の姿勢が注目されている。