2025-08-20 コメント投稿する ▼
田母神俊雄氏が自民党を痛烈批判「参政党叩きは利権守るだけ」参院選後の政局に波紋
田母神俊雄氏、自民党批判と参政党支持の投稿が波紋
元航空幕僚長であり現在は参政党顧問を務める田母神俊雄氏が、自民党に対して厳しい批判を投げかけたX(旧Twitter)の投稿が注目を集めている。参政党が今回の参議院選挙で大きく議席を伸ばしたことを受け、自民党内で「参政党叩き」の動きがあると指摘。その上で、田母神氏は自民党が本来持つべき政治的使命を見失っていると断じた。
昨日自民党の議員と話していたら、自民党は今新興の参政党叩きに躍起になっているそうだ
田母神氏はこう述べ、さらに続けて参政党の成長は健全な競争をもたらすものであり歓迎すべきだとしつつも、既存の権益を守るために攻撃に走る自民党の姿勢を強く批判した。
参政党の躍進は歓迎すべきことではないか。それにも拘わらず、参政党叩きに走るのは利権を守りたいだけなのだ
この発言は、自民党が「国民のための政党」ではなくなりつつあると警鐘を鳴らす意味合いを持つ。田母神氏は結論として、自民党を解体しなければ日本の政治再生はあり得ないとまで言い切った。
参政党の躍進と自民党の苦境
参政党は2020年に誕生した新興政党で、教育や国防強化、反グローバリズムを掲げる保守的立場が特徴だ。SNSを中心に支持層を広げ、2022年の参院選で初めて1議席を獲得。その後も草の根の運動を拡大し、今回の2025年参院選では14議席を確保する大躍進を遂げた。
一方、自民党は改選前の勢力から大きく議席を減らし、参議院での支配力を弱めている。長期的な与党支配への批判や、利権政治と見られる体質が有権者の支持離れを招いたと分析されている。今回の選挙では、特に無党派層や若年層の票が参政党に流れたとの調査結果も出ており、自民党の退潮が浮き彫りとなった。
田母神発言の背景と狙い
田母神俊雄氏は、過去から一貫して防衛や歴史観をめぐる保守的立場を明確にしてきた人物だ。今回の投稿は、自身が顧問を務める参政党を後押しする狙いがあるのはもちろんだが、それ以上に自民党の「利権優先」体質への怒りがにじむものでもある。
自民党はもはや志のある日本国民のための政党ではなくなった。自民党を解体しなければ日本の政治は復活しない
この発言は非常に強い言葉であり、政界関係者の間でも賛否が分かれている。「解体」という表現に対しては過激との批判もあるが、同時に「既存の政治構造を壊さなければ改革は不可能だ」と共感する声も少なくない。
今後の政局と日本政治への影響
参政党の神谷宗幣代表は、今後の衆院選で50議席以上の獲得を目指すと宣言している。仮にこれが実現すれば、連立政権に加わる可能性も出てくる。石破茂総理の政権運営においても、参政党の存在感は無視できなくなるだろう。
一方、自民党内部では選挙敗北を受けて危機感が高まっている。党の改革や政策刷新を求める声が強まりつつあるが、旧来の利権構造に依存してきた体質が変えられるかどうかは不透明だ。
有権者の目線で見れば、参政党の台頭は新しい選択肢を提示する一方で、政党間の対立が激化するリスクもある。田母神氏の発言は、既成政党の存在意義を問い直す契機となっている。
世論の反応
今回の田母神氏の投稿を受け、ネット上でも多様な声が飛び交っている。
「確かに自民党は利権まみれ、参政党に期待したい」
「解体なんて乱暴だが、今の自民党には喝が必要だ」
「保守政党が乱立すれば結果的に左派を利するのでは?」
「参政党の台頭で自民党も本気で変わるしかない」
「田母神さんの言葉は厳しいが核心を突いている」
こうした反応は、自民党に対する不信感と、参政党の存在が国民の政治意識を揺さぶっている現状を物語っている。
田母神俊雄氏の投稿は、一政党の批判にとどまらず、日本の政治全体に対する強烈な問題提起となった。参政党の急成長は、自民党にとって最大の脅威であり、政治の再編を促す可能性がある。国民の視線は、既成政党がどのように応えるのか、そして参政党がどの程度の影響力を確立できるのかに集まっている。