2025-04-20 コメント投稿する ▼
田母神俊雄氏、岩屋外相の対中外交を痛烈批判 「子どもを南京大虐殺記念館に送るな」
田母神俊雄氏が岩屋外相を痛烈批判 「こんな大臣では中国になめられる」
元航空幕僚長で保守派論客として知られる田母神俊雄氏が、自身のX(旧Twitter)で岩屋毅外務大臣の外交姿勢を痛烈に批判した。投稿は、日本維新の会の西田薫衆院議員が18日の衆院外務委員会で提起した「修学旅行の相互受け入れ合意」に関する政府の対応を受けてのものだ。
「南京大虐殺記念館」への疑問
西田議員は委員会の中で、昨年12月に岩屋外相が中国の王毅外相と合意した、日中間の修学旅行の相互受け入れ促進について問題提起した。具体的には、中国の「南京大虐殺記念館」などを訪れる日本人修学旅行生の心理的影響を懸念し、「あんなところに子どもたちを行かせるわけにはいかない」と発言。そのうえで、「中国に対し『行かせられない』と伝えるべきだ」と強い言葉で政府の対応を求めた。
岩屋外相は「見解を異にする」と反論
これに対して岩屋外相は、「そのような見方には賛同できない」と述べたうえで、「青少年交流の促進は、相互理解の基盤を築く重要な機会だ」と説明し、あくまで日中の交流強化を重視する立場を示した。外務省も、今回の合意が日中関係の改善に資するものとして位置づけており、当面見直す考えはないとしている。
田母神氏「こんな大臣では中国になめられる」
これを受け、田母神氏はXにて次のように投稿した。
「報道によれば、日本維新の会の西田薫衆院議員は18日の衆院外務委員会で、昨年12月に岩屋毅外相と中国の王毅外相が修学旅行の相互受け入れ促進で合意したことについて、『南京大虐殺記念館』などを理由に、『修学旅行生は行かせられない、と中国側に言っていい話だ』と批判した。これに対し岩屋氏は『見解を異にする』と反論し、日中の相互往来の重要性を強調したとか。岩谷氏に外務大臣を任せておいていいのか。こんな大臣では中国になめられ続けるのは当たり前だ。」
田母神氏は、岩屋外相の「弱腰外交」を問題視しており、特に歴史認識や対中政策における日本の主張を明確に打ち出せない点を批判している。かねてより「中国には毅然とした対応を」と主張してきた田母神氏にとって、今回の外相の反応は受け入れがたいものだったようだ。
外交の場で問われる「歴史認識」と「主権の自覚」
田母神氏の発言は、日中関係における歴史認識の扱いが引き続き大きな争点であることを浮き彫りにした。特に教育現場において、中国が歴史をどう教え、見せようとしているのか、日本がどう対応するのかは、安全保障や国益の文脈でも注目されるテーマだ。
野党議員や保守層からは、相互交流を推進するにしても、訪問先や展示内容に関しては慎重な検討が必要との声も上がっている。一方、政府は「対話と交流による関係改善」という従来方針を踏襲しており、今後もこうした対立が外交現場で顕在化する可能性が高い。