2025-11-24 コメント: 1件 ▼
田母神俊雄氏が日本政府批判「問題回避症候群の病気」高市首相に靖国参拝と対中強硬姿勢求める
日中間の緊張関係が高まる中、田母神氏は日本の「大人の対応」が国益を損なっているとして、高市早苗首相に靖国神社参拝を促すなど、より強硬な対応を求めています。 田母神氏は24日のX投稿で、日本政府の外交姿勢を「馬鹿なことだ」と一刀両断しました。
「問題を収めることを優先する愚かさ」
田母神氏は24日のX投稿で、日本政府の外交姿勢を「馬鹿なことだ」と一刀両断しました。同氏は「日中間に外交問題が生じた今回のような場合、我が国は我が国に損失が生じてもとにかく問題を収めることを優先する。強硬策に出たら問題を大きくするだけだとか。馬鹿なことだ」と書き出しました。
田母神氏が最も問題視したのは、日本政府と外務省の姿勢そのものでした。同氏は「問題が起きたらチャンスと捉え一歩でも二歩でも国益拡大を考えるべきだ。日本政府や外務省関係者はみんな病気なのだ。問題回避症候群という病に侵されている」と痛烈に批判しました。
この「問題回避症候群」という表現は、外交問題が発生した際に事を荒立てることを避けて現状維持を図ろうとする日本の消極的な外交姿勢を的確に言い表したものです。田母神氏は、このような姿勢こそが日本の国際的地位を低下させている根本原因だと指摘しています。
「田母神さんの言うとおり。いつまで中国に遠慮し続けるんだ」
「問題回避症候群って言葉がピッタリ。外務省は本当に弱腰すぎる」
「靖国参拝を躊躇している時点で負けている。毅然とした態度を」
「大人の対応ばかりで結果的に日本が不利になっているのは事実」
「田母神元幕僚長の指摘は鋭い。政府は真剣に反省すべき」
「大人の対応」が招いた日本の劣勢
田母神氏はさらに、日本の「大人の対応」や「冷静な対応」が具体的にどのような弊害をもたらしてきたかを列挙しました。同氏は「大人の対応、冷静な対応が、歴史認識、尖閣問題、中国漁船の衝突などでも日本の立場を次第に不利にしているではないか」と述べ、過去の事例を通じて日本外交の失敗を指摘しました。
特に歴史認識問題では、日本が中国や韓国の一方的な主張に対して反論を控えめにしてきた結果、国際世論において日本の立場が不利になっているとの認識を示しています。尖閣諸島問題でも、中国の挑発的行為に対して日本が抑制的な対応を続けることで、かえって中国の行動をエスカレートさせているとの分析です。
2010年の中国漁船衝突事件では、日本政府が船長を釈放するという判断を下しましたが、田母神氏はこのような「配慮」こそが中国に誤ったメッセージを送り、その後の中国の海洋進出を後押ししたと考えています。
高市首相に靖国参拝を強く促す
田母神氏は前日の23日夜にも投稿しており、高市早苗首相に対して靖国神社参拝を強く促していました。同氏は「中国首脳が高市総理に会いたくないというなら無理に合わなければよい」と述べ、中国の圧力に屈する必要はないとの立場を明確にしました。
そして「自国は何をしてもいいが他国は駄目と言う行動や言動を繰り返す中国の姿勢には改めて愛想が尽きる。今こそ首相の靖国参拝を行うべきだ」と主張しました。田母神氏は靖国参拝について、日本の主権と独立を示す重要な象徴的行為と位置付けており、中国の反発を恐れて参拝を控えることは国家としての尊厳を損なうものだと考えています。
また同氏は「これまでの歴史を見れば中国に対する大人の対応、冷静な対応はいい結果を生んだことがない。日本はもっと歴史に学ぶべきだ」と述べ、過去の経験から学ぶ重要性を強調しました。この発言は、日中関係において日本が一方的に譲歩し続けてきた結果、現在のような対等でない関係が固定化してしまったとの認識に基づいています。
中国の恫喝外交への断固対応求める
田母神氏の批判の背景には、高市首相の台湾有事発言をめぐる一連の中国の対抗措置があります。中国の薛剣駐大阪総領事が「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」とSNSに投稿したことについて、田母神氏は日本政府の対応が不十分だと強く批判していました。
田母神氏は23日の投稿で「先日の薛剣駐大阪総領事の発言に即座にペルソナノングラータを発動しないからこんなことになる」と指摘しています。ペルソナノングラータとは外交上の「好ましからざる人物」を意味し、実質的な国外退去処分に相当します。このような強硬措置を取らなかったことが、中国のさらなる挑発を招いたとの分析です。
さらに在日中国大使館が国連憲章の「旧敵国条項」を根拠に日本への軍事行動が可能だと発信したことについても、田母神氏は「これほど馬鹿にされた発言に厳正な対応が出来なければ日本は一層馬鹿にされることになる」と警告しています。
田母神氏の一連の発言は、中国の恫喝外交に対して日本が毅然とした対応を取ることの重要性を訴えたものです。同氏は、外交において相手の挑発に適切に対応することが、むしろ平和と安定につながるとの信念を持っており、「強さを示すことこそが真の平和への道」だと考えています。