2025-09-14 コメント投稿する ▼
立憲民主党・安住幹事長「首相指名で野田代表に投票を」 決選投票へ他野党に呼びかけ
安住氏は「政権を一緒に担えるような環境づくり」という言葉を用い、単なる選挙戦術ではなく、将来的な政権運営を視野に入れた協力を訴えた格好だ。 安住幹事長が「野田代表に投票を」と他党に呼びかけたことは、立憲民主党が首相指名選挙を単なる儀式ではなく、政権奪取に向けた政治的チャンスと位置づけていることを示している。
立憲民主党・安住幹事長「首相指名で野田代表に投票を」 決選投票で他野党に呼びかけ
立憲民主党の安住淳幹事長は14日、NHK番組に出演し、次期首相を決める首相指名選挙をめぐり、決選投票となった場合に他の野党に対して野田佳彦代表への投票を呼びかける考えを示した。安住氏は「勝てば政権を取ることになる。政権を一緒に担えるような環境づくりをする」と述べ、野党間の連携を重視する姿勢を鮮明にした。
首相指名選挙を見据えた野党戦略
国会での首相指名選挙は、第一回投票で過半数を獲得できなければ上位二人による決選投票となる。現与党・自民党が多数を占める中、野党候補が首相に就く可能性は高くないとみられてきた。しかし安住氏の発言は、他の野党議員の支持を束ねることで、可能性を広げる戦略を示したものだ。
立憲民主党はこれまで、国民民主党や日本維新の会などと協力する場面と対立する場面が混在してきた。安住氏は「政権を一緒に担えるような環境づくり」という言葉を用い、単なる選挙戦術ではなく、将来的な政権運営を視野に入れた協力を訴えた格好だ。
「野田代表は政権担当経験がある。安定感を示せる候補だ」
「野党がバラバラでは自民党を利するだけ。まとまる時だ」
「決選投票での一本化ができなければ、政権交代の芽はない」
こうした意見はSNS上でも散見され、野田氏の実績を評価する声と、立憲の戦術を肯定する意見が寄せられている。
野田佳彦氏の評価と課題
野田氏は2011年から2012年まで首相を務め、消費増税を柱とした社会保障と税の一体改革を進めた。しかし同時に、増税決定が民主党政権の支持低下を招いたとの批判も根強い。そのため、首相経験者としての安定感を評価する声と、当時の政策への反発が依然として混在している。
立憲民主党が野田氏を推すことで、国会での経験や実績を前面に出す狙いがある一方、過去の増税路線をどう総括するのかが課題となりそうだ。
野党共闘の可能性と限界
首相指名選挙で野党票を一本化できるかは、野党共闘の成否を占う試金石となる。立憲民主党は共産党との選挙協力や、維新・国民民主との政策的すり合わせなど、これまで断続的に協議を重ねてきた。しかし、外交・安全保障政策を中心に立場の違いは大きく、政権を共に担う環境づくりは容易ではない。
「立憲が野田氏を推すのは理解できるが、他党が乗るかは別問題」
「維新や国民民主との政策の違いは大きい。政権を共にする土台はまだ整っていない」
「共闘を呼びかけても“泥舟政権”になるだけでは」
こうした懐疑的な意見も少なくなく、野党の一本化が実現するかは不透明だ。
首相指名選挙と野田代表推しが意味するもの
安住幹事長が「野田代表に投票を」と他党に呼びかけたことは、立憲民主党が首相指名選挙を単なる儀式ではなく、政権奪取に向けた政治的チャンスと位置づけていることを示している。
ただし、野田氏の首相経験や増税政策への評価が割れている以上、他党がどこまで協力するかは不透明だ。野党が本当に「政権を担える環境」を整えられるかどうか、今回の呼びかけはその試金石となるだろう。