2025-07-16 コメント投稿する ▼
辻元清美氏「1票で政治は変わる」 退職者連合大会で物価高・金権政治を批判
辻元清美氏「1票で政治は変わる」 退職者連合大会で物価高・金権政治を批判
物価高と裏金政治に「NO」 辻元氏が強調した“生活者の視点”
立憲民主党の辻元清美代表代行が、7月16日に開催された「日本退職者連合第29回定期大会」に来賓として出席し、参院選を前に「一人ひとりの1票で政治は変わる」と投票行動の重要性を訴えた。
大会には、かつて労働組合で働いていた退職者らが全国から集まり、連合系の組織として長年、政治と生活の懸け橋となってきた「退職者連合」の方針が確認された。
あいさつに立った辻元氏は、「今回の参院選は、物価高、年金、農業政策など、生活に直結する課題への具体策を選ぶ選挙」だと述べ、現政権に対しては「2万円配るだけの無策」「裏金問題も相変わらず」と厳しく批判した。
「結局、暮らしを見てない政治にウンザリ」
「2万円より医療・年金・物価の安心がほしい」
「裏金放置で、また“配るだけ”じゃ未来ない」
「辻元さんの“1票が政治を変える”は真理」
「もっとこういう現実的な話をしてくれる人が必要」
「民主主義と平和を守る政治を」 排外主義の台頭にも警鐘
あいさつの中で辻元氏は、「今、日本でも排外主義や差別的な主張がSNSを通じて拡散し、勢力を広げる政党が出てきている」と危機感をあらわにした。
「この流れに日本が飲み込まれてはいけない。だからこそ、平和と民主主義を守る政治が必要」と訴え、参加者に「連合を中心に、労働者を軸にした政権交代を一緒につくろう」と呼びかけた。
参政権を持つ退職世代の声が今こそ求められているという認識を示し、「前回衆院選では与野党逆転により法案一本通らない状況をつくれた。1票で政治の力関係は変えられる」と強調した。
“配るだけ政治”に対する対案とは
辻元氏の発言には、物価高に対して現政権が打ち出した「定額給付金」に依存した対策への疑問が滲んでいた。
「単にお金を配るだけでは、暮らしは根本から良くならない。むしろ中長期での社会保障や賃上げ、農業支援こそが問われるべきだ」との問題提起は、生活実感に根ざしたものだ。
立憲民主党としても、短期的なバラマキ政策ではなく、年金・介護・子育て・地域経済といった根本的課題に向き合う姿勢を選挙戦で打ち出すことになりそうだ。
「選挙のたびに配る配るじゃ信用されない」
「“生活支える構造”を議論してほしい」
「配るだけの政治は、もう時代遅れ」
「やっぱり生活者の目線で話す人の言葉は響く」
「私たちの声を聞いてくれる政党に投票したい」
退職者連合に初の女性会長が誕生
今回の定期総会では、日本退職者連合の新会長として野田那智子氏が就任。退職者連合として初の女性会長となり、新たなリーダーシップへの期待も高まっている。
労働に人生をかけてきた世代が、その経験と知見を活かし、政治に声を届ける役割を果たす場として、退職者連合の存在感は今後さらに重要となる。
辻元氏はその舞台で、「政治をあきらめない力は、現場で働き、声を上げてきた人たちから生まれる」と語りかけ、会場からは拍手が湧いた。