2026-02-14 コメント投稿する ▼
辻元清美氏が明かす落選議員の過酷な現実、会館撤収は4日間でクリップひとつ残さず
立憲民主党の辻元清美参院議員が2月14日、自身のXを更新し、2026年衆院選で落選した中道改革連合の議員たちの国会事務所を2日間かけて訪問したことを明かした。 辻元氏は2021年の衆院選で落選し、2022年の参院選比例代表で国政復帰を果たした経験を持つ。 落選議員は投開票日翌日から木曜夕方までの4日間で議員会館と議員宿舎を撤収しなければならないという過酷なルールについて、自身の経験を交えて語った。
落選議員の会館撤収は4日間
辻元清美氏が明かす過酷な現実、2021年落選時は朦朧とした頭で荷物整理
立憲民主党の辻元清美参院議員が2月14日、自身のXを更新し、2026年衆院選で落選した中道改革連合の議員たちの国会事務所を2日間かけて訪問したことを明かした。辻元氏は2021年の衆院選で落選し、2022年の参院選比例代表で国政復帰を果たした経験を持つ。落選議員は投開票日翌日から木曜夕方までの4日間で議員会館と議員宿舎を撤収しなければならないという過酷なルールについて、自身の経験を交えて語った。
辻元氏はXで「上京したその日から二日にかけて、惜敗された全ての仲間の国会事務所を訪ねた。お会いできなかった方もいたが、多くの方が荷物整理に汗をかいていた」と報告した。そして「会館の事務所は、木曜日の夕方までにクリップひとつ残さず撤収しなければならない。だからみな、選挙の疲れもそのままに会館の片付けに走ることになる」と、落選議員が直面する厳しい現実を説明した。
投開票日は2月8日の土曜日で、翌日の日曜日から数えて木曜日の夕方までが期限となる。新しく当選した議員が活動を始めるために、落選した議員は速やかに退去しなければならない。この期間は運送業者の往来が激しくなり、一方で当選祝いの胡蝶蘭を運ぶ人々も頻繁に行き交う光景が見られるという。
数十年の活動の歴史が失われる
辻元氏は議員事務所の荷物整理について「長く仕事をしてきた議員事務所の宿命は、山のような紙の資料との格闘だ。その多くが廃棄となる。きれいに整理されたケースに書かれたタイトルを見るだけで、数十年にわたって国民の課題と向き合ってきた歴史がわかる。いかにも電子化されていないであろう貴重な資料の山が失われていくのはしんどい」と記した。
長年にわたり蓄積してきた政策資料や調査資料が、わずか4日間の間に廃棄されていく様子は、見る者にとって辛いものがある。特にベテラン議員の場合、10回以上当選して数十年間活動してきた記録が詰まった資料を短期間で処分しなければならない。
辻元氏は自身の経験にも触れ「私自身、24年前には辞職を、5年前には落選を経験している」と述べた。24年前とは2002年の秘書給与問題での議員辞職を、5年前とは2021年の衆院選での落選を指している。
朦朧とした頭で思い入れの品を捨てた
2021年の落選時について辻元氏は「引き渡し期限が迫るなか、朦朧とした頭で荷物をよりわけ、思い入れのある備品や家財道具もふりかえらずに捨てた。あのときの喪失感がよみがえる」とつづった。選挙の疲労と落選のショックが残る中、わずか4日間で事務所を撤収する作業は、精神的にも肉体的にも過酷なものとなる。
辻元氏は2021年10月の衆院選で大阪10区から立候補したが、日本維新の会の新人に敗れて落選した。当時は立憲民主党副代表という要職にあり、当選7回の実績を持つベテラン議員だったが、維新の追い風の前に議席を失った。その後、2022年の参院選で比例代表にくら替えして国政復帰を果たした。
辻元氏は11日には落選した岡田克也元外相の事務所を訪れ、岡田氏がコレクションしていたカエルの置物の一つを譲り受けたことを明かしていた。岡田氏は1990年初当選で当選12回を誇るベテランだったが、今回の選挙で三重3区で敗れ、比例重複立候補していなかったため落選した。
公設秘書も失職、再就職先探しに
落選により議員本人だけでなく、公設秘書も失職する。国会議員は公設秘書3人を雇用できるが、落選とともに彼らも職を失う。そのため、落選議員に仕えていた秘書たちは、伝手を頼って議員会館を回り、新しい勤め先を探すことになる。
今回の衆院選では中道改革連合が172議席から49議席へと大幅に議席を減らし、多くの議員が落選した。岡田克也氏、枝野幸男氏、安住淳氏といったベテラン議員も議席を失い、それぞれが議員会館と議員宿舎の撤収作業に追われた。
辻元氏の投稿は、華やかに見える政治の世界の裏側にある、落選議員が直面する厳しい現実を浮き彫りにした。選挙の疲れも癒えぬまま、わずか4日間で長年の政治活動の痕跡を片付けなければならない過酷さは、当事者でなければ理解しがたいものがある。