2025-07-31 コメント投稿する ▼
山本一太知事が異例の3選出馬表明 「迷った」は本当か?県政より選挙優先の声も
群馬・山本一太知事が3選出馬を正式表明 「迷った末に決断」も県民の信任は本物か
任期満了2年前の異例の出馬表明 山本知事の“決断”に県民はどう見る
群馬県の山本一太知事が7月31日、次期知事選(令和9年夏)への出馬を正式に表明した。場所は前橋市内で開かれた後援会幹部との全体戦略会議。任期満了までちょうど2年を残したこのタイミングでの出馬表明は、全国的に見ても極めて異例であり、本人も「迷った末に決断した」と明かした。
「後援会に聞き、世論調査も行い、健康診断の結果も踏まえて決めた」と語る山本知事。その言葉の裏には、“撤退”の可能性を本気で検討した形跡もある。知事本人が「年齢的な面で潮時かと思うこともあった」と述べている通り、当初は「5分5分」の心境だった。
しかし、「2期で辞めるのは無責任だ」という支援者の声や、自身が進めてきた「温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録」や「デジタル産業の創出」などが途上にあることを理由に、最終的には「6対4」で出馬を決断したという。
「任期2年前に出馬宣言って…早すぎるのでは?」
「迷ってたっていうけど、結局出る気満々じゃないの?」
「健康診断で政治判断?なんか軽すぎる」
「“続投は県のため”って自己評価高すぎ」
「まず2期の成果をしっかり総括してからにしてほしい」
“自己採点75点”に疑問も 6年の実績は本当に県民に届いたのか
同日の記者会見で山本知事は「山本県政6年目の成果と実績」として、移住希望地ランキングで全国1位となったことや財政健全化を強調。「自己採点は75点」と胸を張った。とはいえ、それが県民の評価と一致しているかは別問題だ。
実際、山本知事は「先週末の世論調査でも、2期目出馬時と比べて支持は落ちていなかった」と語ったものの、調査の詳細や支持率そのものの数字は公表されていない。
また、行政課題は山積している。人口減少、地域交通の再編、観光産業の低迷といった中長期の問題に対し、知事自身が強調する「空中戦(ネット戦)」だけでは限界がある。
「2年かけて勝つ」宣言も、“選挙ファースト”に映る懸念
山本知事は戦略会議で「交代する選択肢もあったが、知事であることが県のためになるか見極めた」と語り、「決めた以上、勝つ。選挙は地上戦と空中戦の両方が必要」と、すでに選挙モードに突入していることを隠さなかった。
政治経験豊富な山本氏が“勝ちに行く姿勢”を示すこと自体は当然だが、任期2年を残した段階での出馬宣言に、「まだ先の話。やるべき仕事をまずはやってから」という冷ややかな声もある。
選挙準備を優先する姿勢は、逆に「県政の現在地より、自分の延命が目的では」と勘繰られても仕方がない。
「県民にとって“選挙の2年準備”は重要ではない」
「今の課題を放置して、“勝つ”宣言されても共感できない」
「地上戦も空中戦もって、結局“選挙の話”しかしてない」
「まだ2年あるのに、もう選挙に軸足?公務を優先すべき」
「“自分が知事である方が県のため”って独善的に聞こえる」
“迷った末に出馬”は本当か?問われる3選の正当性
今回の出馬表明で際立ったのは、“迷い”を演出しながらも、結果的に早期出馬表明という戦略に踏み切ったという構図だ。これは「準備期間を長く取り、対抗馬を牽制する狙い」との見方もある。
山本知事はかつて国政で注目された“メディア露出型”の政治家だが、地方自治において求められるのは「地に足のついた政策遂行」である。3期目の正当性を主張するのであれば、ネット戦略や派手な演出ではなく、具体的な成果と数字で語るべきだ。
「知事であることが県のためになる」という自己評価が本当に正しいのかどうか――最終判断を下すのは、県民一人ひとりの目と声である。