2025-07-17 コメント投稿する ▼
「ぐんまちゃん政治投稿炎上」山本一太知事が釈明 X投稿に「配慮が足りなかった」批判殺到のワケとは
SNS発信が招いた“誤解”
群馬県の公式キャラクター「ぐんまちゃん」のX(旧ツイッター)アカウントが投稿した一枚の画像が、選挙期間中にもかかわらず「特定政党への支持を示唆しているのでは」との批判を浴び、波紋が広がっている。
問題視されたのは、7月13日に投稿された「この県(くに)を愛して何が悪い!!」というセリフとともに、オレンジ色のパーカーを着た人物とぐんまちゃんの後ろ姿を写した写真。ポーズや配色が、参院選に立候補しているある政党の“イメージ”に重なると受け取られた。
SNSでは「政治的中立を保つべき公的キャラがこれはアウトでは?」という批判が相次ぎ、一部メディアも「排外主義的だ」と指摘。県はその後、投稿を削除し「配慮が足りなかった」と謝罪した。
山本知事「政治的意図はなかった」
17日の定例会見で山本一太知事は、「誤解を招く内容になってしまい、配慮が足りなかった」と率直に反省の言葉を口にした。
さらに「SNSへの発信は非常にデリケート。改めて注意喚起を行った」と述べ、今後は撮影後だけでなく投稿直前にもダブルチェック体制を敷くと明言した。
知事は「投稿画像は、人気アニメ『ONE PIECE』のパロディーだった。撮影は6月中旬で、選挙を意識したものではない」と政治的意図を否定した。
偶然の重なり? それとも“バズ狙い”?
ぐんまちゃんが着用していたオレンジ色のパーカーは以前から使われていたものとされ、「投稿時期と内容が偶然重なってしまった」と県側は説明している。
しかし、現在実施中の全国キャラクター認知度調査(日本リサーチセンター)を意識していた可能性もある。
「SNS映え」「刺さる発信」を意識するあまり、“ぐんまちゃんらしさ”から逸脱した内容になったとの見方も。
「ぐんまちゃんに政治色は似合わない」
「認知度を上げるためにやりすぎたのでは」
「可愛い路線に戻して!」
SNSでもこうした声が相次いでいる。
本来の「ぐんまちゃん像」へ
元々ぐんまちゃんは「ほのぼの、優しさ、癒し」が持ち味のキャラクター。今回の投稿は、そうしたイメージとの“ギャップ”も炎上の一因となった。
今後の発信について山本知事は「本来のぐんまちゃんらしさを大切に、安心して応援してもらえる存在であり続けたい」と語った。