2025-02-10 コメント投稿する ▼
群馬県、2025年度予算案発表—子ども支援と新産業育成に注力、課題は若者流出
予算案の主なポイントは以下の通りです。
歳入:
県税収入: 2780億円(前年度比+6.9%)
地方消費税清算金: 1075億円(前年度比+9.1%)
地方交付税: 1424億円(前年度比+1.4%)
国庫支出金: 925億円(前年度比+9.6%)
県債発行額: 473億円(前年度比-0.4%)
臨時財政対策債: 0円(前年度46億円)
その他の県債: 473億円(前年度比+10.3%)
財政調整基金繰入金: 442億円(前年度比-23.0%)
歳出:
人件費: 2194億円(前年度比-0.9%)
公債費: 956億円(前年度比-1.3%)
税関係交付金等: 1301億円(前年度比+11.7%)
社会保障関係費: 1226億円(前年度比+4.1%)
投資的経費: 1041億円(前年度比+8.2%)
県有施設等長寿命化事業: 82億円(前年度比+134.3%)
公共事業費: 788億円(前年度比+3.6%)
補助公共: 573億円(前年度比+3.6%)
単独公共: 215億円(前年度比+3.6%)
また、財政調整基金残高は275億円となり、災害発生時などの緊急な財政出動への備えが強化されました。
一方で、群馬県が抱える課題も浮き彫りとなっています。物価は安いものの賃金も低いため、若者の県外流出が懸念されています。この「安い群馬」をどうするかが、今後の重要な課題となるでしょう。
さらに、子ども関係と新産業育成を軸に、24年度に県内で浮上した問題や発生した事故にも対応する予算が組まれています。山本知事は「こども・子育て施策を推進するために、昨年の2月に『群馬県こどもまんなか推進本部』を立ち上げ、検討を重ねてきた。今回、具体的な事業を盛り込んだ」と述べています。また、新産業の創出についても、デジタル・クリエイティブ産業のエコシステム構築を加速させる事業が盛り込まれています。
このように、群馬県の2025年度予算案は、財政健全化を進めつつ、子どもや新産業の育成に重点を置いた内容となっています。しかし、若者の県外流出などの課題への対応が今後の焦点となるでしょう。