2026-02-24 コメント投稿する ▼
群馬県が移住希望地で2年連続の全国1位に:選ばれる理由と北関東の熱い競争
かつては長野県などが移住先の定番として知られていましたが、ここ数年で群馬県の存在感が急激に高まっています。 実際に群馬県は、地震などの自然災害が比較的少ない地域として知られています。 その結果、群馬県はすべての年代において移住希望先の1位を獲得するという、圧倒的な人気を見せつけることとなりました。 群馬県の山本知事は、今後の課題として「移住した世帯が、いかに早く地域に溶け込めるか」を挙げています。
群馬県が2年連続で移住希望地ナンバーワンに
2026年2月、地方移住を支援する「ふるさと回帰支援センター」が発表した調査結果で、群馬県が2年連続の1位に輝きました。この調査は、主に首都圏から地方への移住を考えている人たちが、実際に窓口で相談した内容をまとめたものです。
2025年を通じて、群馬県は多くの人から「住んでみたい場所」として選ばれ続けました。かつては長野県などが移住先の定番として知られていましたが、ここ数年で群馬県の存在感が急激に高まっています。
この結果を受けて、群馬県の山本一太知事は「連覇は素直にうれしい」と喜びを語りました。同時に、隣接する栃木県や長野県が激しく追い上げていることにも触れ、今後さらに移住支援を強化していく姿勢を見せています。
なぜ群馬が選ばれるのか? 30代子育て世代の本音
群馬県がこれほどまでに支持される背景には、いくつかの明確な理由があります。まず、相談者の中心が30代の子育て世帯であるという点です。
現在、東京都心では家賃や物価の高騰が続いています。そのため、都内への通勤が可能な範囲で、より広い住まいやゆとりのある生活環境を求める人が増えています。群馬県は新幹線や高速道路のアクセスが良く、テレワークと出社を組み合わせた働き方に適しているのです。
また、一度1位になったことでメディアに取り上げられる機会が増え、「まずは群馬から調べてみよう」と考える人が増えたという好循環も生まれています。知名度の向上が、さらなる移住希望者を呼び込む形となりました。
生成AIが後押しする「安全・安心」というブランド
今回の調査で興味深いのは、移住先を探す際に「生成AI(人工知能)」を活用する人が急増している点です。AIに「災害が少なく、安心して暮らせる場所はどこか」と尋ねると、群馬県が候補として挙がることが多いといいます。
実際に群馬県は、地震などの自然災害が比較的少ない地域として知られています。これまでは「なんとなくのイメージ」だった安全性が、AIによるデータ分析によって裏付けられ、移住を検討する人たちの背中を押す材料になりました。
「安全・安心」を求める動きは、子育て世代だけでなく、全世代に共通する願いです。その結果、群馬県はすべての年代において移住希望先の1位を獲得するという、圧倒的な人気を見せつけることとなりました。
栃木と長野の猛追:激化する地方自治体の誘致合戦
しかし、群馬県の独走を他の県も黙って見てはいません。今回のランキングでは、2位に栃木県、3位に長野県がランクインし、それぞれ前年から順位を上げています。
栃木県は、結婚支援と移住相談をセットにしたユニークな取り組みが成功しています。独身層に対して「新しい土地での出会いと生活」をセットで提案することで、若い世代の関心を集めました。
一方、長野県は「食」と「職」をテーマにした戦略を展開しています。昨今のコメ不足などの社会情勢を背景に、農業に興味を持つ人向けのフェアを開催し、就農を希望する層を確実に取り込んでいます。隣り合う県同士が、それぞれの強みを活かして競い合っているのが現状です。
これからの移住トレンドと地方創生のゆくえ
群馬県の山本知事は、今後の課題として「移住した世帯が、いかに早く地域に溶け込めるか」を挙げています。単に人を呼ぶだけでなく、移住した後の生活をサポートするイベントやコミュニティ作りが、これからの勝負の分かれ目になるでしょう。
移住は、単なる引っ越しではありません。その土地の文化や人々とつながり、新しい人生を築くプロセスです。群馬県がこのまま連覇を伸ばすのか、あるいは栃木や長野が逆転するのか。
自治体間の競争が激しくなることは、移住を考える私たちにとって、より手厚い支援や魅力的な選択肢が増えることを意味します。地方創生の新しい形が、いま北関東を中心に動き出しています。