2025-09-18 コメント投稿する ▼
山本一太知事が小泉進次郎支持と11月総選挙予想 自民党総裁選の行方と地方の視点
理由として「改革派のイメージと国民への発信力で、自民党を立て直せる」と述べ、地方自治体の首長としての立場からも小泉氏に期待を寄せた。 山本知事はさらに、知事としての立場から2つの具体的理由を挙げた。 山本氏は「エンタメを含めた日本のコンテンツ産業には大きな可能性がある。
小泉進次郎氏への支持を明言
群馬県の山本一太知事は2025年9月18日の定例会見で、石破茂首相(自由民主党=自民党=総裁)の後任を決める総裁選について発言した。候補者として名前の挙がっている5人の中から、「小泉進次郎農水相を本気で応援させていただきたい」と明言した。理由として「改革派のイメージと国民への発信力で、自民党を立て直せる」と述べ、地方自治体の首長としての立場からも小泉氏に期待を寄せた。
温泉文化とデジタル産業への期待
山本知事はさらに、知事としての立場から2つの具体的理由を挙げた。一つ目は「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録推進だ。小泉氏の地元・神奈川県には箱根温泉があり、議員連盟会長を務める菅義偉前首相とも連携できると期待を表明。登録推進を目指す知事の会の事務局長としても力を入れるとした。
二つ目は、群馬県が進めるデジタル・クリエーティブ産業創出への理解だ。山本氏は「エンタメを含めた日本のコンテンツ産業には大きな可能性がある。経産省も2033年に売り上げ20兆USD(約3000兆円)の目標を掲げている。韓国が1998年の金融危機下で文化戦略を立てたように、日本もエンタメ・コンテンツ戦略を掲げるべきだ」と語り、小泉氏にはその旗振り役となる資質があると評価した。
高市氏との比較と政権運営の見方
一方で、総裁選の下馬評では小泉氏と高市早苗前経済安保担当相の2人が有力とされる。山本氏は「どちらが総理になっても、知事としてしっかりパイプをつくっていく」と述べつつ、党の大きな理念に沿って政策が進められる以上、急激な変化は起きないとの見通しを示した。高市氏は過去に減税を含む積極財政や強力な安全保障政策を打ち出してきたが、山本氏は「総理になっても一定の枠内で運営される」と冷静に評価した。
総裁選後に待つ「11月総選挙」
さらに山本知事は、総裁選の結果を受けて新総理が誕生すれば「早い時期に解散がある」との見方を示し、「11月総選挙」を予想した。政権の信任を問う意味合いに加え、国民に新たなリーダー像を早期に提示する狙いがあるとみている。
地方からの視点で小泉氏を推す姿勢は、自民党内外の注目を集めている。小泉氏が持つ国民への発信力、若い世代への浸透力、そして新しい政策テーマへの関心は、長期政権が続いた自民党に新風を吹き込む可能性がある。一方で、経験不足を不安視する声もあり、総裁選とその後の総選挙は大きな試金石となる。
「小泉さんの発信力なら自民党を変えられるかも」
「ユネスコ登録に首相レベルで動くなら心強い」
「高市さんの安保政策も捨てがたい」
「結局は党の方針次第で大きな変化は難しいのでは」
「11月総選挙なら政界再編も視野に入る」
地方発の声が映す政局の行方
山本知事の発言は、地方首長が総裁選に具体的な支持を示す珍しいケースである。これは単なる応援にとどまらず、温泉文化やデジタル産業といった地域課題を国政につなげたい意図を含んでいる。自民党総裁選が進む中で、地方からの政策要求や応援がどのように作用するかが注目される。